【体験談】人材サービス業から収入に不安を感じ転職

人材サービス業からの転職

転職や人材サービスに関わる人が実際に転職する時はどういった転職活動をするのでしょうか?

今回の転職体験談は、人材サービス会社で転職者の方に転職先を紹介する仕事をしていたTさんの転職体験談です。Tさんの経歴を簡単に紹介すると…

Tさんは学生時代に塾講師のアルバイトをし、生徒の進路相談などを受けている内に、人材系の仕事に興味を持つように。大学卒業後は人材サービス会社に就職をして仕事をするのですが、30代になり収入面に不満を持つようになり転職活動を開始。

30代ともなるとそれなりに自分の仕事にも自信が持てるようになり、「今の年収は適正なのか?」と思う人も多いのではないでしょうか?

Tさんの場合は、自身が人材サービスの仕事をしていたという事もあって余計に自分の年収面に疑問を持ったのかもしれません。人材サービスの仕事をしていた方は自分が転職をする際にどういう転職活動をするのでしょうか?

Tさんの転職活動の内容を紹介してみます。

私は都内の私立大学卒業後、IT系の人材サービス会社で8年間、転職アドバイザーや人事採用の経験を積みました。その後、システム開発会社の人事部に転職し、以後、数社IT系企業の人事職を渡り歩いています。現職もITサービス会社の総務人事部に勤務。

「人を育てる会社作り」をライフワークに、自社に最適な人事戦略の構築に取り組む日々です。

もともと人事系の仕事に興味を持ったきっかけは、大学生のころにアルバイトをしていた塾講師の仕事でした。主に受験生を対象とした教室を請け負っていたため、進路相談を受ける機会が多く、いろいろな生徒の進路の悩みを聞いていました。

生徒にはそれぞれ持っている特性や資質が違います。また、環境も大きく関係し、進路を決める難しさを感じていました。難しいからこそ遣り甲斐もあり、人の就職や転職など転機に関われる仕事に興味を持ったきっかけとなりました。

人がそれぞれ持っている価値を見極めて、よりその人にとってメリットの多い進路を導くことが人生を決めると今でも思っています。

人材サービスにやり甲斐を感じていた。

人材サービス会社で、自社の社員採用(新卒・中途)と、転職者に転職先を紹介するアドバイザーを兼務していました。もともと、人と関わる仕事を希望していたので、この仕事に誇りとやり甲斐を感じていました。特に転職アドバイザーの仕事は、様々なバックボーンのキャリアを持つ方とお会いすることで、視野が広がりました。

キャリアを積んできた方との話は勉強になることや新しい発見が多くあり、転職後もたまに飲みにつれて行ってもらっては仕事の進め方や考え方について勉強させてもらっています。

また、アドバイザーの仕事は自分が紹介したことで転職先の会社で大きな仕事を成功させたり、会社自体の成長に繋がったりすることがとても楽しく、私自身が何かを作り出しているわけではないものの、人と人とのつながりを作っているという感覚が、モチベーションになり遣り甲斐を感じていました。

良くも悪くも昔ながらの堅い考えを持つ会社でしたが、社内の雰囲気は良く、上司と部下の関係性がどの部署も良くて、そういった社会人の基本的なあり方についても学ぶことが多かった会社です。

今の職場から見ると古い考えが会社の成長を妨げていると思えなくもないですが、日本にある多くの企業のありがちな体制を始めに知ることができたのは、人事に携わっていく上で良い経験になったと思っています。

30代になり収入面に不満が…

会社の雰囲気も良く、20代の頃は特にコレと言った不満はなく日々仕事をこなしていました。しかし、30歳を過ぎても思ったように年収が上がらず、収入面に不満と不安が出てきました。ちょうど結婚したこともあり、将来を見据えた堅実なマネープランを考えるようになりました。

また、勤めていた人材サービス会社は、大手システム開発会社の子会社でした。親会社から天下りした管理職が多く、プロパーの社員が管理職になれるポストが少ないため、将来のキャリアアップを考え、会社の外にチャンスを求めた方が良いと考えるようになりました。

キャリアアップの方向性は他にもう1つ考えていました。それは、採用だけではなく、入社後の社員のキャリアサポートといった業務に仕事の幅を広げることです。採用、教育、人事制度を上手く組み合わせ、社員のライフプランに合わせたキャリアサポートを可能にする人事制度の構築、といった大きな目標ができました。

働く人によって柔軟に対応できる人事制度があれば、今まで以上に人とのつながりを活かすことができ、それぞれの特性を活かした職場づくりも可能になると考えてのことです。

しかし、天下りした管理職の方々が占める会社では、こうした理想を実現することは難しいと考え、転職を決意しました。

転職のタイミング的にも30代前半ということで今が一番動けるときだと感じていたので、そこからの行動は早く、割とスムーズに進めることができたと思っています。

転職活動自体が勉強になった。

初めての転職活動だったこともあり、幅広く仕事を探してみました。リクナビ、マイナビ、en、DODAといった主要な転職サイトはもちろん、人材紹介会社にも5~6社登録しました。この中で、私の転職テーマに興味を示してくれそうな企業に積極的に応募していきました。応募した企業は30社ほどです。

まず、年収面では、景気が良かった時期に活動したうえ、30代前半で転職活動したというタイミングも良かったせいか、多くの企業で現職年収を上回る条件が提示されました。この点ではとても満足しています。

キャリアアップについても、管理職経験がないにも関わらず、多くの企業で将来の管理職候補者としての採用を考えていただけました。もともと、転職サポートや人事採用は、営業をはじめ、各部署と連携してチームワークで業務を進める、マネジメント的な性格が濃い仕事です。そこで私は、経験はなくても、管理的な業務に適性があることをアピールすることで、面接でも多くの企業で良い評価をいただくことができました。

一方で、キャリアサポートといった職種を広げる方向性での転職活動は苦戦を強いられました。後から考えると当然のことでしたが、応募先の企業ではたいてい、自社の人事システムをすでに構築しています。会社概要など表面的な情報しか得ていない私が、入社後に人事システムにいきなり触らせてくれるはずがないのです。この点は甘かったな、と反省しています。

ですが最終的に4社から内定をいただき、上場したばかりのIT系システム開発会社の人事職として転職を果たしました。個人的には納得感の高い転職活動だったと思います。

転職活動を進めていくことで見えてきた自分のプランに関する穴や改善点も見つけることができました。面接の際に逆に人事に関する悩みを聞かされることもあり、新しい発見も多くありました。他社の人事部が抱える悩みや進めている事業などを垣間見ることができ、そういった面でも大変得るものの多い転職活動でした。

⇒収入面の不安、転職エージェントなら希望を伝える事も出来る。

転職で自分の職種の幅を広げる事が出来た。

転職後は、これまでと同じく、新卒・中途採用に携わりながら、人事の評価基準の改定作業など、会社の人事システムの中核に携わる業務にも職種の幅を広げることができました。一方で、社員のキャリアサポートという点では、経験重視の開発エンジニアの壁が高く、思うように進められなかったのが残念です。

やはりキャリアサポートと聞くと、今までなかったものを、新しく作るとこに意味があるのか、など保守派の人間から難色を示されることが多いのが事実です。無理をしてでも会社に合わせたりすることを美徳と感じる日本にとって、それぞれのライフプランに合わせたキャリアサポートというのは「甘やかしている」と感じる人間もまだまだ多いのが現状です。

社風は前職と比べ若い考え方をする人間が多く、比較的新しいものを取り入れやすい傾向にありますが、それでもやはり新しいシステムの導入には時間がかかります。

また、リーマンショックのあおりを受けてリストラが行われるなど、会社が経済情勢の変動にも翻弄され、人事という仕事の悲喜こもごもの経験することになりました。ですが少しずつ前進をしている感覚も間違いなくあるので、周りの理解を少しずつでも深め、自分の理想の「人を育てる会社づくり」に必要な人事制度の構築を進めていきたいと考えています。

わかってはいたものの、すんなりとはいかずに歯がゆさを感じることも多いですが、自分のキャリアアップの可能性を感じることができるこの職場で今後も頑張っていこうと思います。

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