【体験談】コールセンターから育児を優先して転職

コールセンターからの転職

男性が転職を考える場合は子育てのことを考えて転職をするというケースは僕の周りではあまり聞かないのですが、育児中の女性の場合は子育ての事を考えた条件に合う転職先を探すということは多いのです。

今回紹介する転職体験談は現在39歳の女性Mさんの転職体験談で、Mさんの経歴を簡単に紹介すると…

Mさんは長年コールセンターで仕事をされていたのですが、出産を機に一旦休職をして同じ職場に復帰されるのですが、親会社が変わる事によってMさんの仕事をする時間も変更になり子供との時間が次第に取れなくなることに。仕事と子育ての間でMさんの気持ちは揺らぎはじめて…

といった感じで、仕事と子育てどっちを優先するかという状況になるのですが、冒頭に書いたように女性の場合、子育てをするという状況になった時はそれらを含めた条件に合う転職先を探すという必要も出てくるのですが、Mさんはどういう行動をとったのでしょうか?

それでは30代後半で転職をされたMさんの転職体験談を紹介します。

現在私は39歳既婚者で、夫と小学校4年生になる一人娘と3人暮らしをしています。

夫は出張が多く、1年の半分は家にいないため、寂しいと思ったり、娘が小さいころは不安に思うことも多々ありました。ですが娘が小学校に上がったくらいからはだいぶしっかりしてくれて、まだ小学生ながらに私のことを支えてくれたりもして、娘との二人の時間も楽しく過ごせています。

今はそんな感じで随分のほほんと暮らしていますが、今のこの状態になるまでは、自分で言うのもなんですが、紆余曲折がありました。

もともとはガチガチの正社員として会社勤務で働いていて、その会社で勤務中に結婚・出産・復帰をしました。保育園入園ができたのは娘が0歳8か月の時で、その際すぐに会社へ復帰をしたのですが、働きながらの子育ては思っていた以上に大変で毎日フラフラになりながら仕事と子育てをこなしていました。

今回は、その会社を退職し、転職活動を経て現在に至るまでの、私の経験をお話ししたいと思います。辛い時期もありましたが、今やっと生活が落ち着いてきたので、いろいろありまりたがめげずに頑張ってよかったなと今では感じています。

私の経験が、同じような境遇の30代の女性の方や、転職活動に行き詰っている方の参考になればうれしいです。

不規則だったコールセンターでの仕事

職場の環境は良かったの画像

正社員として長年勤めていた会社はコールセンターでした。そこでの私の仕事はスーパーバイザー(SV)と言って、コールセンターで働くオペレーターの方の管理や、電話対応品質の向上を図ったり、センター全体の運営をするという内容です。

テレビの通信販売などでも見たことがあるかもしれませんが、現代社会では生活スタイルが様々であるため、より多くのお客様ニーズに答えるためには24時間365日対応をしなければならず、私の職場もそういった体制をとっていました。

そこで勤務する社員は、有無を言わさずシフト勤務になり、私も当然、シフトによって勤務時間がバラバラの不規則な生活を送っていました。生活リズムは不規則になりますが、職場の環境は悪くなく、長年そのスタイルで働いていたため、慣れていたということもあり、子供を産むまでは特に会社への不満は持っていませんでした。

子育てを優先したいと思い転職する事に

周りに支えられて仕事をしてたの画像

出産後8ヵ月で娘を保育園に入園させることができ、会社へ復帰することになりましたが、当然ながら出産前と同じように勤務できるわけではありません。保育園のお迎えなどの都合でシフト制ではなく特別に朝から夕方の固定勤務にしてもらいました。

ですが夕方仕事が終わってから保育園に娘を迎えに行って、帰宅後は座ることなく育児をこなし、疲れ果てて気づけば子供と一緒に眠ってしまうこともしばしば。化粧も落とさず寝てしまってるため、日に日に肌はボロボロになってくるし、ゆっくりお風呂に入るなんてこともできないので疲れも溜まる一方で、体力も精神もかなりぎりぎりの状態でした。

そんな生活の中でも幸いだったことは、周りに助けてくれる人が多かったということです。同僚も仕事面で残業などしなくていいように助けてくれましたし、直属の上司は男性でしたが、ほぼ同年代の子供がいて、奥さんの大変な姿を間近で見ていたこともあり、理解をしてくれていました。

子供の突発的な病気にも、申し出通り早退させてくれました。仕事に大穴を開けそうな時は、両親にお願いして来てもらったり、ぎりぎりの状態ではありましが、なんとか周囲の支えのおかげで仕事と子育ての両立を続けていくことができていました。

子供が4歳になったころ、勤務先の親会社が変わった為、会社の体制が大きく変わることになりました。そこで勤務体制の見直しがあり、そろそろ朝からの固定勤務だけではなく、昼からの勤務や夜勤などもできないかと会社から打診がありました。(そのころ月に一度だけ土曜日出勤をしていたのですが、それだけでシフト手当をもらっているのはおかしいと、他部署から横やりがあったと聞きました。)

私はというと、4歳になって娘も少し大きくしっかりしてきたと勝手に思い込んでいたので、その打診を受け入れ、昼から遅くまでの勤務や夜勤などをするようになっていました。今となって考えてみると、子供にとって母親の存在は本当に大切で、4歳という年齢からみてもできるだけそばにいてあげなくてはいけないのに、その時の私は、私以外の誰でも、とにかく見ていてくれる人がいれば大丈夫だと思っていたんです。子育てをなめていましたし、親失格の考えでしたね…。

そのうち娘は、私が夜勤に出るときは泣きわめき、保育園でも朝見送りの時に泣きわくようになり、私から離れられなくなりました。そんなある日、娘を保育園に送り届ける際、娘が目に涙をためて、私に「私頑張るね」と言ったんです。まだ小さいのに、泣いて母親を困らせてはいけないと、必死にこらえているその姿を見たとき、「ああ、こんな小さな子にこんなことで頑張らせてはダメだ…」と思い、転職を決意しました。

ハローワークで転職活動をする事に。

繰り返し面接を受けたけど…の画像

次の職場では可能な限り子供といる時間を多く取れるように、できるだけ電車通勤の必要がなく、定時で代謝できる社員の雇用を探しました。ハローワークにも行き小まめに応募しましたが、会社の形態も多様化している昨今、中々そのような都合の良い仕事は見つかりませんでした。

転職活動を始めて間もなくは、そうは言っても、自分にも長年勤めあげてきた経験スキルもあるので、探し続けていればすぐに見つかるだろうと甘い考えを持っていましたが、想定外に勤務先が一向に決まらず、2か月経ったときにはさすがに焦りだしました。

私の住む市のハローワークでは、30代までの若い世代に就職を優先的に斡旋するため、専門の方が、個人面談の上、自分の希望する雇用先を紹介してくれるシステムがありました、それを知った私は、真っ先に登録し、週に一回仕事を紹介してもらい、応募を繰り返しました。

紹介してくれる方は、職務経歴書の書き方や、応募した企業のリストアップ、履歴書の写真の撮り方など、大変参考になることをたくさん教えてくださいました。また、就職先の希望条件が多ければ多いほど、就職は難しくなるということで、譲歩できる条件を模索する日々が続きました。

それから1か月程経ったころ、希望条件を削りに削った状態で、やっと受け入れてくれる会社と出会いました。そのころはあまりにも数多くの会社に応募し、面接を繰り返していたということもあり、少し感覚がおかしくなっていたと思います。

最初の希望を全然クリアしていないのにも関わらず、とにかく採用をしてくれたということがうれしくて、運命の出会いだ!と思って、とても喜んだのを覚えています。

転職したものの新しい職場は…

精神的にも肉体的にもの画像

やっとの思いで見つかった新しい職場は、自動車通勤可、職場は自宅と同市内にあり、車で10分という近さが魅力でした。賄い付きで8:30~17:30の定時勤務。ただ削った条件は、土曜日と祝日が出勤で、その代わり隔週水曜日がお休み、という部分でした。

よくよく考えてみると、なんだか本末転倒のような気がしながらも勤務を始めてみたところ、やはり都合の良い条件には落とし穴がありました。それは…仕事量が異常に多い会社だったというところです。

一見社員はみんな定時に帰っていて残業もしていないように見えていましたが、それは皆仕事を家に持ち帰ってこなしているからなのでした。持ち帰って仕事をしているにも関わらず、それでも尚、当日中にこなさなければならない仕事量が多く、食事を急ピッチで済ませて昼休憩返上で働いてやっとこなせる量でした。

さらに家族経営でかなりのワンマン。上の人たちは社員が持ち帰って仕事をしているということさえ知らないようで、この仕組みが改善されることに期待を持てませんでした。当たり前のように精神的にも肉体的にも行き詰るようになり、結局半年足らずで退職してしまいました。

実はこの会社に初出勤する前日に、もう1つストックで面接を受けていた会社から、合格の連絡があったんです。その会社に対して、希望条件から削った項目は、電車通勤ということと準社員というところでした。それ以外は給料も高く、土日祝日がお休みだったのですが、その時の私は焦りからか、就職が決まらない自分から一日でも離れたくて、先に決まっていた仕事をすることに固執していました。

今思えば、希望する勤務先の条件について、どの部分が譲れて、どの部分が譲れないのか、十分すぎるぐらい考えておくべきたったと反省すると供に、当時は辛かったですが、本当に大きな人生経験ができたと思っています。

その後勤務先の希望条件を再検討し、慎重に転職活動を進めました。そして今は、自動車通勤可、自宅から同市内で車で10分ほどの距離にある会社に勤めています。本来は土日勤務必須の会社ですが、子供がまだ小さいということでお休みにしてくれています。譲った条件は正社員ではなくパートタイマーだというところです。

やはり慣れるまではどんな仕事をしても大変ですが、今の職場では上司や同僚にも恵まれ、給料面では少し厳しいところもありますが、ストレスも少なく働くことができています。

私の前任者が入ってすぐに辞めたという話を聞いたので、実のところ給料のわりに厳しい仕事なのかもしれません。ですが私がそれほどストレスを感じていないのは、前の職場が本当にキツかったということもあり、ちょっとやそっとじゃ動じない忍耐力なんかが身についたからなのかもしれません(笑)

すんなりとスムーズにいかないことばかりですが、本当に人生において無駄な景観は何一つないのだと、改めて思います。

→失敗したくない…30代の女性が転職に成功するコツ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です