【体験談】上場企業から30代での転職

上場企業から30代で転職の画像

今回紹介する転職体験談は、一部上場企業から業務内容に不満を感じて思い切って上場企業を飛び出し自分の本当にしたい業務を求めて非上場企業に転職をした男性Fさんの転職体験談です。

Fさんのプロフィールを簡単に紹介すると…

Fさんは都内在住の現在37歳の男性で、大学卒業後は上場企業に就職をして働いていたのですが、自分が希望する部署に行くことができず転職を考えるようになったのです。30代になって初めて転職をするということを考えたFさん。上場企業からの転職はうまくいったのでしょうか?

上場企業からの転職と聞くと、さらなるキャリアアップを目指して!という感じで上の方の世界という感じがしますよねwでもFさんの場合は、キャリアというよりも自分が面白いと感じられる仕事を求めて転職することを決めたのです。

ではFさんの転職体験談を紹介しますね。

 

私は30代で初めての転職をして、それ以後数回の転職を経験しました。同じような職種への転職だけではなく、全く未経験の業種にも転職をしたことがあり、今ではすっかり転職に関しては「自信がある!」と言い切れるぐらいになっています。というか慣れているといった方が近いかもしれないですね(笑

30代ともなってくると転職回数が多いことを問題視する企業があるのは事実ですが、実際のところ私は普通の同年代の30代の人より転職回数は明らかに多いし、それでも転職をして生活をすることが出来ています。

確かに転職回数が多いことをデメリットに感じる人の方が多いのですが、私自信は複数回の転職をすることで業種や企業規模が異なる様々な環境を経験出来たことと、転職先の各企業で知り合った人たちは自分にとっての大きな財産だと思っています。今でも初めの勤務先の友人たちは飲み仲間ですし、それ以降も同じで飲み友達が増えて飲み代が嵩むのが悩みの種ですね。(笑

一般的にも転職回数が多いと…などと言われていますが、結局のところは自分の捕らえ方次第なのでは?とこの歳になって気付きましたね。転職をしたからといって今まで周りにいた人たちが居なくなるわけでもなく、自分の経験も積み重ねることが出来るので、一概に転職回数が多いのはダメだと自分で決め付けてしまうのはもったいないのではないでしょうか。

30代で会社に対して疑問を感じてしまった。

会社に対して疑問がの画像

前置きが長くなってしまいましたが、私が初めて30代で転職をした時の話をしてみます。当時31歳の私は建設関係の上場企業の経営企画室に所属していて関係会社の業績管理、監査、新規設立子会社の支援などの業務をしていました。

私は大学卒業をして新卒としてこの会社に就職をしたのですが、就職してからずっと内務系の部門をジョブローテーションで複数経験して、その一環として財務部門から経営企画へ移動になっていました。

仕事自体に関しては当時の私の志向に合っていてやりがいもあり、関連会社や子会社なども結構あり、出張が多く忙しかったですが、仕事に対して充実した毎日を過ごしていました。

経営企画室での業務を数年経験したところで、別部門の監査業務に興味が持ち、異動したいと切実に感じるようになりました。隣の芝は青く見えると言いますが、日を増すごとに別部門の監査業務の方が良く見える一方だったのです。

当時の勤務先は年に二回部署の異動申告をすることができたので、まず一回目の異動申告の時期に申告してみたのですが、結果は異動NGでした。理由なども聞かれることもなく書類だけで申告は却下されてしまいました。

懲りずに同じ年に二度目の異動申告をしてみたのですが、これまたNGとなってしまいました。それでも諦めきれずに、翌年に三度目の異動申告をすることをもちろん決めていたのですが、今回はどうしても失敗したくないと思い、事前に異動したい部署に根回しをして空きポジションを作ってもらい、その部署から名指しで私がほしいと言ってもらって準備を整えて異動申告をしたのですが、それでもNGだったのです。

この三度目の異動申告が理由も聞かれずNGにされてしまったことに、会社への忠誠心がプッツリ切れてしまいました。さらに、このまま今の組織にいたら都合のよいように下働きに使われるだけで終わってしまう、社内で自分のしたい仕事ができないのなら社外で探そう、と会社自体に疑問を感じ始めて転職を考えるようになったのです。

言わばこの異動申告をNGにされてしまったことが転職をするきっかけになったのです。

理想の業務を目指して転職活動

転職活動開始!の画像

上司の都合の良いようにこのまま使われていたのでは、キャリアパスもないです。会社へや上司への不満や疑問が募ったままで日常の仕事が楽しいハズがありません。31歳で初めて転職を決断して転職活動を始めました。結婚をしていたので在職のまま転職先を探し、転職先の内定後に退職するスケジュールで転職活動を始めました。

当時の私は、監査業務に非常に興味があったので、監査や経営管理の仕事を探すことにしました。まずはインターネットで求人情報の収集からスタートです。求人情報サイトは選ぶのが難しいほどありますが、数打てば何か当たると考えてとにかく数を応募しようと考えていました。

希望の職種とはちょっと違うような仕事でもエントリーすれば、面接の時などに話を聞いてもらえる可能性もあるので、幅広く探しました。主に土日や帰宅後に求人情報を探しました。

転職先を探した時のポイントは;

1:職務内容

これは当然のことで、転職を決意した理由が職務内容なので、必須条件。

2:労働条件、特に収入

給料が下がってしまうのは仕方ないとも考えていたのですが、年齢などを考えると最低でも現状維持はしたかったのです。

3:ポジション

このまま現在の仕事を続けていて将来就けるだろうポジションと同等か、それ以上の職位を与えてくれる先

4:業種

どうせ転職するなら当時の勤務先と違った業種にしようと考えました。深い意味はなく違った環境で仕事をしたかっただけです。

この4つの中でも、やはり最も重要視したのは1の職務内容のことで、転職のきっかけ自体が監査業務の部署に異動ができなかった。ということだったので、まず職務内容をクリアすることを第一条件に決めて転職サイトなどで探していました。

が…時期だったのかわからないのですが、監査業務の部署の求人をしているという企業自体がかなり少なく、とりあえず見つかった2社にエントリーしてみました。

それと同時に、この2社だけでは不安だったので転職エージェントにも相談をすることにしたのです。

転職エージェントに相談をしてみると、なかなか内務系の部門の求人を転職サイトで見つけるのは難しいということでした。しかし私の担当をしてくれたエージェントが受け持っている案件でいくつかあるとのことだったので、紹介してもらうことにしました。

転職エージェント経由と転職サイト経由の双方で私の希望条件を満たす先がいくつか見つかり、転職サイト経由の企業には応募書類を送付し、転職エージェント経由の企業にも面接の希望をしました。

どちらも応募はしても書類選考や面接でNGの可能性があるので、複数の企業に同時応募をしました。その結果、転職エージェント経由の企業から先に面接の声がかかり、面接後間もなく内定が出ました。

業種は違えど求めてた職種へ

求めていた職種への画像

当時の勤務先で勤務を続けるモチベーションは皆無になっていましたから、即決で転職をすることにしました。転職先は食料品、飲食サービス企業の持ち株会社で、ポジションはグループ会社を統括する「法務監査部長」。自分としては満足できる条件での転職でした。

ただ上場企業から非上場の誰も知らない持ち株会社への転職でしたから、家族は反対こそしませんでしたが、「せっかく名前のある会社だったのにもったいない」と言う反応でした。それでも収入は以前よりもアップするわけですからそれ以上の反対はありませんでした。

逆に会社の同僚や先輩社員などは私がふてくされていたことを知っていたので「よかったな」と言う反応が大半で、仲間内で盛大な送別会を何度も開いてもらい、快く送り出してもらうことができました。

転職先での仕事には、自分が思っていた通り大きなやりがいを感じることができましたし、自分の今までの経験も十分に発揮でき、毎日が充実して会社へ行くことが楽しかったです。前職とは違って人員なども少ないため、自分でこなす業務が以前よりも増えて残業も増えてしまったのですが、全く苦に感じることはありませんでした。

この30代で思い切って初めて転職をして、仕事への充実感が得られたことが、この後の転職への不安を軽くしてくれたのです。

転職を経験してみて思うこと。

転職することに怖がらないの画像

私の経験から言えることは、「会社に行くのが苦痛になったら転職を考えた方がいい」です。仕事や会社での人付き合い、風土などが苦痛に感じるようであれば、モチベーションは下がります。

環境を変えなければ下がったモチベーションを再びアップさせることは難しいでしょう。転職には不安もつきまとうと思いますが、30代での転職なら不安よりも希望の方が大きいと思いませんか?私だけかも知れませんが、一度転職を経験すると度胸が付きます、再度転職する場合でも抵抗なく割り切って転職ができます。

ただ、やはり仕事へは真剣に打ち込むということがベースにはあります。真剣に仕事に打ち込んで自信が持てるのであれば、30代であっても転職を必要以上に恐れることはないのです。

自分の幸せは自分で勝ち取る、位の気持ちで新しい世界に飛び込んで行く勇気と決断力を持ちましょう。

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