転職する時には「転職すればきっとうまくいく!」と思って転職する人がほとんどです。
でも…
転職が成功なのか失敗なのかは、転職先の職場で実際に働いてみないことには分からないですよね。
で、実際に働いてみたら、
転職する前の会社の方が良かった…戻りたい…。
なんてことになる場合もあります。
本人からしてみれば「とんでもない失敗をしたかもしれない…」なんて思われているかもしれませんが、
実はこの出戻りって採用担当をしていると結構よく相談があることなんです。笑
しかし、転職して出戻りしたケースを知らない人からすると
「前の会社に戻りたいけど、どうしたらいいのか?」
という具合に分からない人も多いかと思います。
そこで今回は、転職に失敗して元の会社に戻りたいという人に、出戻りについて実例をまじえて紹介します。
もくじ
実は出戻りしたい人は多い。こんな理由で戻りたいと考える。
転職に失敗して出戻りするケースは結構あることだと冒頭に書きましたが、これ本当にそうなんです。
実際に私が働いている会社でも、現在5人の人が一度は転職したものの出戻りして現在も仕事をしています。
「エッ?5人も?」
と思われた人もいると思います。たしかに私が働いている会社はちょっと多いかもしれませんが、それには理由があります。
この記事の最後で詳しく紹介しますが、実は出戻りの人を採用するのは会社にとってもメリットがあるからです。
だからこそ、私が働いている会社の場合は出戻りしたい人には優しかったりします。笑
転職する人の多くは何かしらの思いがあって転職しますが、転職先の実情というのは実際に働いてみないと分かりません。
例えば…
転職したことによって一部の希望は叶えられたけど、その他の部分は前の会社の方が良かった。トータルで考えると転職しない方が良かったかも。
なんていう人もいれば、
自分が希望する条件で転職できるはずだったけど、入ってみたら全然条件が違っていた…。
なんていう人もいます。
転職することによって望むことが人によって違うように「元の会社に出戻りしたい理由」も人によって違います。
まずどんな理由で出戻りしたいと考える人が多いかを紹介すると…
出戻りしたい理由
- 転職先の人間関係に慣れず戻りたいと思った。
- 転職前に聞いていた条件と入ってからの条件が違っていた。
- 望んでいた給料は上がったけど、その分残業が増えた。
- 職場の雰囲気が合わず、前の会社の方が自分には合っていた。
- 地方から都市に出て働いていたけど、実家の都合で地方に戻ることになった。
などなど、転職先の人間関係に慣れず出戻りしたいという人もいれば、転職後の条件面に不満があって出戻りしたい人など、出戻りしたい理由は人によって様々です。
しかし、戻りたい理由は人によって違うのですが、共通していることが1つあります。それは…
転職した現在の会社よりも前の会社の方が良かった。
ということです。
思い出は美化される。ではないですけど、
転職してしまった後で「失敗したかも…」と思ってしまうと、前の会社の良さが在籍していた当時よりも良く見えますよね。
だからといって今の環境に我慢し続けないといけないのか?というと…そんな事はないです。
前の会社に戻りたいと思うのであれば、出戻りできる可能性も少なくはないのです。
転職に失敗して出戻りする方法って?よくあるのがこの2つのケース
転職に関する情報は数え切れないぐらいあり、なんとなくでも転職する方法について理解している人は多いとですよね。
でも、転職が失敗だったと気付き元の会社に出戻りする方法って、あまり知られていません。
転職した人の中には「転職したら元在籍していた会社には二度と戻れない」なんて思われている人もいるかと思います。笑
そこで、この項目では転職後の出戻りするやり方について具体的に2つのケースを紹介します。
転職で出戻りした人のほとんどが、この2つのケースに当てはまる。
転職をして元在籍していた会社に出戻りする場合には次の2つのケースがあります。
出戻りの方法
- 前職の上司もしくは同僚に「出戻りしたい」と相談をして採用担当者に話をしてもらう。
- 前職の上司もしくは同僚から「戻ってこないか?」と誘いがある。
転職して出戻りする場合、この2つのケースがほとんどです。
簡単に違いを言うと、あなたから出戻りしたいと相談するか、もしくは前職の会社の人から誘われるかの違いです。
それぞれのケースを詳しく紹介すると…
以前勤めていた会社の上司に「戻りたい」と相談して出戻りするケース
私が知っている出戻りした人で多いのが、この自分から出戻りの相談を元上司や元同僚にするケースです。
「勝手に転職しといて戻りたいとお願いするなんて身勝手過ぎる…」
なんて思う人もいると思うのですが…正直なところ相談を受けた方はそんなこと思いません。笑
むしろ、ちょうど人を募集していて転職せずに残って欲しいと思っていた人から出戻りの相談があれば、有難いと思うぐらいです。
あなた自身が元の会社の人に相談をして出戻りするケースの順番としては、
まずは元の会社のお世話になっていた上司、もしくは仲のよかった同僚に出戻りの相談をして、採用担当者に聞いてもらう。
出戻りの相談を受けた採用担当者が判断をする。
出戻りできる可能性があれば面談もしくは面接を受ける。
出戻りできることになれば入社
といった感じになりますね。
ポイントとしては、このあなた自身が出戻りの相談をするパターンの場合、元在籍していた会社の採用事情にも左右されます。
たとえば、人を採用したばかりで入れる枠が無い場合は断られますし、反対に人が足りない場合は出戻りの相談をしたら即採用なんてこともありえます。
それと、元在籍していた会社から転職する直前の印象にも左右されます。
たとえば転職のため退職する時に適当なことをしてしまって印象が悪かったりすると、辞める時の悪い印象が残っていたりしますよね。
キッチリと仕事もこなして迷惑をかけずに辞めたのであれば、印象は良いままなので出戻りのハードルも下がります。
だからこそ、出戻りの可能性も考えて転職する時こそ印象良く辞める必要があるんですよね。笑
以前勤めていた会社の上司や同僚から「戻ってこないか?」と誘いがあり出戻りするケース
続いて紹介するのが、あなた自身が自ら相談するのではなく、元上司や元同僚から誘われるケースです。
「ちょうど転職しようか迷っていた時に偶然元上司から連絡があって…」
なんて話も聞くことがあります。
この元上司や同僚から提案され出戻りする方法の手順としては、
元上司や元同僚から「戻ってこないか?」と提案される。
あなた自身が判断して提案を受けるのであれば面談・面接を受ける。
あなたと会社が合意すれば出戻りできる。
といった感じです。
このケースの場合、あなたが戻りたいと思う時期と元上司から提案されるタイミングが合う必要があります。
そのため、上司から戻ってこないか?と誘われたという話は結構聞くのですが、タイミングが合わず出戻りはしなかったという話も多いです。
しかしこのケースの場合、先ほど紹介した自分から出戻りの相談を元同僚にしたら、その後元上司から連絡があって「戻ってこないか?」と誘ってくれたというケースもあります。優しい上司です。笑
転職から出戻りした人の多くの人が、この2つのケースの内どちらかに当てはまります。
元の会社に出戻りできる確率が高いのは、やはり元上司や元同僚から「戻ってこないか?」と誘われるケースです。
まぁこれは向こうから告白されているようなものだから、当然確率は高くなりますよね。笑
でも、誘われていないからといって元の会社に戻る事を諦めるのは間違いです!
転職に失敗したと思っているのに、このまま我慢して働き続けていることを考えてみてください。
仕事へのモチベーションは上がらないし、いずれまた転職してしまうのは目に見えていますよね?それこそ我慢している時間の無駄だと思いませんか?
なので「元の会社に戻りたい!」と思っているのであれば、悩む必要なんて無く、まずはあなたから元上司や同僚に相談をしてみるべきです。
まだまだこれから先も続いていく仕事。あなたにとって環境が良いところで働いた方が、間違いなく結果もモチベーションも上がりますよね。
もし仮に今は出戻りするのを断られたとしても、タイミングが合えばまずあなたに声をかけてくれる可能性もあるからです。
出戻りして転職する前と同じように働ける?その不安は考えすぎかも
前職の会社に出戻りしたいと相談しようか迷っている時、もし仮に復帰できた状況のことを考えると不安って結構ありますよね。
この項目では、そんな転職に失敗して出戻りする不安や悩みについて、実際にあったケースを参考に紹介していきます。
出戻りした社員って嫌われるのでは?
出戻りしたいと思っている人からすると、転職したのに戻ること自体が「虫のいい話と思われるかも…」とか「勝手に転職しといて戻るなんて…」と思われて
復帰できても嫌われるんじゃないか?
とネガティブに考える人もいます。
しかし、元の会社に出戻りすることが認められたということは、元の会社からすれば「あなたの力が必要だから戻って来て欲しい」だから出戻りすることを認めてくれたということですよね。
そのため出戻りした社員が嫌われるなんて考える必要はないです。そもそも元の会社がそんな環境だったら、戻りたいなんて思わないですよね。
出戻りするのは恥ずかしいことでは?
転職して出て行ったのに戻って来る。これが恥ずかしいことだと思っている人もいます。
全然恥ずかしいことでは無いです。
むしろ転職にチャレンジして新しい会社に飛び込んだ分、他の人よりも経験を積んだと考えるべきです。
会社の愚痴を言ってるだけで外に出ようとしない人っていますよね?(笑)そっちの方がよっぽど恥ずかしい事です。
出戻りしたら給料や待遇は1からスタートになるかも?
必ずしもとは言い切れませんが、出戻りしたとしても退職前や現在働いている会社の給料などを考慮してくれる会社が多いです。
もし給料や待遇が1からスタートさせられるのなら、あなたが働いていた時の実績を何も評価していないことになりますよね?そんな会社に戻る必要はそもそもありません。
ちなみに、私が働いている会社で実際にあったケースだと、転職中の経験を考慮して退職した時よりも給料がアップして出戻りした人もいます。
社会人なら出戻りせずに辛くても我慢するべきでは?
社会人であれば仕事をしていく上で、グッとこらえて我慢しなければならない時もあります。
転職した会社が辛くて戻りたくても、グッと我慢して働き続けて…というのは別の話ですよね。もっと根本的な話です。
自分が選んだ転職先だから我慢して続けないといけないと言う気持ちも分からなくは無いです。
しかし、転職先の会社自体が合わず我慢しても改善する見込みが無いのであれば、我慢する必要は無いです。
我慢して働くよりも、もし元の会社で働いた方が生産性があるのであれば、一日でも早く元の会社で働いた方が良いですよね。
元の会社に出戻りすることを考えると、こうしたことを不安に思う人も多いのですが、実際に戻ってきた人に話を聞いたりすると
「考えすぎだった」
という事の方が多いです。
何度かこの記事でも書きましたが、そもそもそんな不安に思うようなことをする会社に「戻りたい」なんて思いませんよね。笑
出戻りしたい人の採用は、元の会社にとってもメリットが多い
さて、今回は転職に失敗して出戻りをすることについて紹介しましたが、ここまで読んでいただいて元の会社に戻りたいという人は、
(一度前職の会社の上司に相談してみようかな?)
なんて気持ちになりませんでしたか?
そう、前の会社の方が良かったと思うのであれば、あなたから動いて元上司や同僚に相談してみるべきです。元の会社に戻ることは何も恥ずかしいことでは無いのです。
最後に採用担当をしている私が付け加えるのであれば、
転職したけれど出戻りしたい人を採用するのは、元の会社にとっても2つのメリットがある。
ということです。
元の会社にとってどんな2つのメリットがあるかというと…
会社にとってのメリット
- 出戻りした人は即戦力になる
- 出戻りした人がまた転職する可能性は低い
この2つのメリットです。
出戻りの人は元々働いていたのだから、多少のブランクはあったとしても1から仕事を教えるワケでは無いので即戦力になるのは間違いないことですよね。
それに、言い方は悪いですが(笑)出戻りする人は一度転職に失敗しているので、ちょっとしたことで「また転職しよう…」とはなりにくいですよね。
なので即戦力になってくれる。そのうえ安定して働いてくれるという会社側にとってもメリットがあるワケです。
さらに付け加えると、どういう人か知っているという安心感もあります。
だからこそ「出戻りなんて情けない」とか「今さら戻らせて欲しいなんて」と悲観して考えることは無いのです。
元の会社に戻りたいというのは、あなたにとっても企業にとってもメリットがあることなのです。
これから先、まだまだ仕事をする時間は長いです。せっかく働くのであればあなたにとって良い環境で仕事をするべきです。
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