【体験談】雑貨店の販売員から事務職への転職

雑貨販売員の転職の画像

転職などを考えた時に、ふと「自分にあるスキルって何なんだろう?」なんて考えてしまったりしますよね。で、履歴書をいざ書いて見ようと思ったら思い当たる資格や経験も大してなかった…僕が転職を経験した時もそんな感じでした。

今回紹介する転職体験談は、長年雑貨店で販売員をされていた30歳の女性Nさんの転職体験談です。Nさんの経歴を簡単に紹介すると…

Nさんは大学在学中から雑貨店でアルバイトを開始してそのまま雑貨店で社員として長年勤務をされていました。しかしあることがきっかけとなって転職を考えるようになるのですが、30歳になって初めて転職をする時に、自分にはスキルや資格がないということに気付いてしまうのです。しかし転職を諦めるわけにはいかず…。

誰しも転職を考えた時に種類は違えど不安になる要素ってなにかとありますよね。Nさんの場合は自分のスキルや資格の無さが不安になったのですが、転職活動はどういったものだったのでしょうか?

では、Nさんの転職体験談を紹介します。

学生時代から雑貨店の販売員として勤務

私は今事務員として働く33歳実家暮らしの独身女性です。クラスに一人はいる真面目に見える眼鏡キャラで、人当たりの良いことが取り柄の、おしゃれや可愛いものが大好きなどこにでもいるアラサー女子です。

大学在学中にアルバイトとして働いていた雑貨ショップに、大学卒業後正社員として雇用され、そのまま9年間働き続けていました。

勤めていたショップは主に雑貨やアクセサリーと扱っていて、固定客も多く、かわいらしい雰囲気が自慢でした。私は取り立てて派手な服装ではなく、化粧も控えめでしたが、お店の雰囲気がナチュラルさも意識した内装だったので、自分のしたいぶんわりしたファッションにもマッチしてとても楽しく勤めていました。

もともと好きなものに囲まれて働きたいと思い始めたアルバイトでしたが、品出しなどの地味な作業も苦ではなく、中でもお客様への対応をするのが楽しくて接客業そのものを楽しんで働いていたように思います。

自分でも欲しいと思うようなものばかりを扱っているショップで働いていたので、接客には自然と熱が入り、どんな風に可愛くて、どう使えば自分のテンションが上がるかなど、お客様へ説明するのは楽しいことでした。

その熱意がお客様にも伝わり、親しみをもってもらえることが多かったように思います。常連のお客様と仲良くなることも多く、バレンタインやクリスマスなどのイベント時にお菓子などの差し入れを頂くこともしばしば。

また、季節ごとに商品は入れ替わるので、その年の流行などが反映され、いち早く流行りを取り入れられとことや、トレンドに敏感でいれることは、ファッション好きな私にとってはとても楽しいこと。

さらにそのトレンドを上手にお客様に取り入れてもらうためにはどうすればいいかを日々考え、接客の説明内容はもちろん、ディスプレイなどもいろいろと試して奮闘していました。そうやってショップのことを考え動いていくうちに、やがて中核的な役割を任されるようになり、気づいたときには最初アルバイトだった私はショップの店長として働くことになっていました。

ただのいちスタッフとして働いていたときと違い、店長になってからは思っていた以上にやることが毎日山のようにありました。

入荷する新商品の陳列を決めたり、ブログでの商品紹介、本社への売上報告、定期的にショップ内で行うイベントの企画や準備などが主ですが、中でも大変だったのがスタッフの指導。接客はそれぞれに個性があり、何が正解というわけでもないことが多いので、ショップスタッフのお客様対応への指導方法についてはいつも試行錯誤で難しいものでした。

新人を指導しながら店頭に立ち、いろんな業務を同時にこなしながらの仕事漬けの日々が続きました。それでも、仕事内容は大変ですが楽しくやり甲斐もあり毎日充実感を感じていました。3年前までは。

転職のきっかけとなったのは父の病気

3年前、一緒に暮らしている父親が倒れるまでは、転職すること自体、一度も考えたことのないことだったんです。

病気知らずの父が突然倒れ、入院したことで我が家の生活は一変しまいた。残業をなるべく減らして病院に通う日々が続き、様態が安定しても父に付き添う母の代わりに家事をするため、家にいる時間が増えました。幸い、同僚たちは皆理解があり、かろうじて仕事と両立ができていました。ですが今後のことを考えると私には不安がつきまとうようになりました。

老いていく両親と共に暮らしながら私はいつまで販売の仕事をしていけるのだろうか?

今は体力もまだある年齢で立ち仕事も残業もさほど苦ではないけど、いつまで同じ働き方ができるんだろうか?

そんなことを考えるようになり、それからは転職を強く意識するようになりました。きっと年齢的にも今を逃したら難しくなる、自分と家族を支える仕事を新しく探すなら今しかない、そう思いました。

転職活動をして気付いたスキルのない私

いざ転職しようと思って、自分が得意なことや活かせるスキルはなんだろう、と考えた時、自分が販売職しかしてこなかったことにとても不安を覚えました。そこで初めて、思っていたより自分にスキルが身についていないことに気づいたんです。

特別な資格は何も持っていません。語学も堪能ではないし、専門の技術も持っていない。履歴書に書ける資格はせいぜい車の運転免許くらいです。これから一生販売員として働くつもりなら、販売員として働いてきた経験や知識はスキルとして活かすことは十分にできますが、自分の体力や家族のことを考え、まったく販売員とは別の仕事を考えると、何もアピールできるものがないのでは、と思ったときは衝撃的でした。

私が販売職以外の仕事で生計を立てるなんてこと、実際可能なんだろうかと不安になり、いろんな転職サイトで適職診断をしてみたり、転職経験者の体験談を読んでみたりしました。自分の強みについて改めて考えることが多くなり、そう考えてみると、やっぱり販売や営業といった、人と積極的に話したり接したりする仕事にしか向いていないんじゃないかと考えていたりしていました。

ですが、生活スタイルを変えるには業種を変えなければいけないと感じ、来る日も来る日もショップでの店長業務をする傍ら、転職サイトからの情報を読み込む日々でした。

今思えば、あの頃は自分の今後の人生を思い焦りや不安で相当ナーバスになっていたので、まだ辞めていない仕事にも支障きたしていた気がします。

そのことに関しては前職のショップスタッフたちやお客様に本当に申し訳なかったと今でも思っています。今後のことを考えて必死に動いていましたが、家では家事をこなし、休憩時間や休みの時間を使って転職についての情報収集や面接に行ったりしていたので、なかなかゆっくり休めることもなく、店頭に立つときは疲れた顔をしていたと思います。

スタッフやお客様に顔色が悪いと心配されたこともあったので、その時はとても心苦しい気持ちになったものです。

そんな余裕のない私を見かねたのか、地元の友人自分の働く会社での事務職はどうか、と申し出てくれました。小さな建設会社ですが、転勤はなく(前職は実は移動もあり得ました)穏やかな職場だし、その気があるなら話を通しておくよ、と言ってくれたんです。

パソコンの基本操作はできますが、今まで販売員しかしたことのない私には事務の仕事がどんなものかは検討もつきませんでした。でも、その友人の話を聞く限り、経験がなくても不可能ではないかなと思ったんです。結局、その友人から縁を繋いでもらって、私はするっと転職先を決めることができました。

会社の本部の方に辞めたいという話をした際は最初止められましたが、私の家庭の事情と今後自分が長年働いていく上での販売員としての不安など説明すると受け入れてもらえ、その後はスムーズに話が進みました。

⇒30代の女性の転職、成功のカギはコレ

転職後は未経験から事務職に。

これまでの仕事の引継ぎをしながら有給を消化したのち、入社した会社にもすぐに慣れることが出来ました。今では毎日静かな職場で事務の仕事をしています。残業もほぼないため、無理なく家の家事もすることができ、家族の負担も軽減することができています。

驚きだったのが、実は入社前は事務職はつまらないんだろうなと思っていたのですが、そんなこともなく、意外と楽しめている自分がいたことです。

自分が思っているより、私は数字に強くて、軽い経理関係の仕事も楽しくこなせています。それは自分の知らない一面だったので、本当にびっくりしました。本格的な経理の仕事はしていないので細かい経理の仕組みはまだわかっていないことが多いですが、休憩時間などを使って一度勉強をしてみようかと思っています。

簿記などの試験にも挑戦しようかと考えているのですが、これは以前の私では絶対想像できないことです。

自分には接客しかできないと思っていたので、他にもできることや向いていることもあるんだと、転職をして知ることができました。職場は私服可能なので、ファッションが好きな私にはとてもありがたいです。前の職場のようにトレンドにいち早く触れることはできないですが、職場へ向かうファッションは絶対手抜きせず、毎日のコーデを楽しんでいます。

自分のデスクにはお気に入りの可愛い文房具をそろえて、目に見えるところはできるだけ自分好みにすることが最近の楽しみに。

また、お客様からの電話対応をすることも今の職場では多く、その対応については前職の接客スキルが役に立っていると思います。取引先の方と電話で冗談を言い合えるくらい、良い関係も作れるようになりました。自分が培ってきた接客スキルは、事務を始める上で役に立つとは思っていなかったので、今までの経験を活かすことができるのはうれしいことだと感じています。

そうやって考えると、まだまだこの事務の仕事の中でも私にはもっと可能性があるんじゃないかと感じたりもします。

まだまだ新人の私ですが自分が培ってきた強みを活かし、自分と家族を大切にしながら、新しい職場でこれからの日々を過ごしていきたいです。

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