この記事を読むと解決する疑問・悩み
- 販売から転職を考えている…
- 販売職しか経験がないからスキルや資格がない
- 販売からどんな転職先が良いのか分からない
販売から転職を考えている人にベストな転職方法を紹介します!
不安に感じてるスキルや資格もこうすればカバーできる。
販売での経験や知識を無駄にしない転職ができる!
こんな風に思っていて、販売から転職したいと考えていませんか?
20代の時は楽しかった、でも30代が近づいてくると販売の仕事をこのまま続けるのは厳しい…。
そう考える販売職の人って実は結構多いんですよね。
こんにちは。「30代の転職ホントのトコロ」ライターの倉石です。
今回は販売から転職するということについてスポットを当てて紹介してみます。
先に結論を少しお話すると…
販売として今の仕事に限界を感じているのであれば、早めに次の仕事に転職をした方が良いです。
なぜなら、このまま販売の仕事に将来を見出せないまま続けたとしても
- スキルやキャリアが身につかない
- 周りとの差がどんどん広がってしまう
- 販売から転職する候補先が狭くなってしまう
こうしたことが考えられるからです。
そのため、もしあなたが「販売の仕事をこれ以上続けても自分のためにならない…」と思っているのなら、この記事を読んでいただき早めの決断をすることで、後悔しない転職ができるはずです。
しかし、
もう販売から転職してしまおう!
なんて勢いに任せて販売から転職してしまうのはダメです。
なぜなら、普通に販売から転職するだけだと、せっかくの販売での経験や知識を無駄にしてしまうからです。
販売から未経験の仕事にいきなり転職するよりも、販売での経験や知識を活かした転職の方が転職後の条件が良くなると思いませんか?
販売から転職する時にベストな選択は・・・
販売の経験や知識が活かせる職種に転職する。
これがベストな選択です。
この記事を読んでいただければ、販売員だった経験や知識を活かした転職をすることができ、これまでの経験を無駄にせず転職した後にも繋げられるはずです。
販売員から転職する実情を知ってるの?
と思われた方もおられますよね。
今回の記事を作成するにあたって。
- 30歳で雑貨の販売から事務職に転職した女性、中澤さんー仮名ー
- 32歳でアパレル販売からマスコミ関係に転職した女性、多田さんー仮名ー
のお二人に協力していただきました。
そのため、第三者が販売から転職しようとしている人にアドバイスするのではなく、リアリティのある内容になっていると思います。
ぜひ販売から転職を考えておられる方は参考にしてみてください。
中澤さんー仮名ーの経歴現在33歳の女性。正社員として雑貨販売店で勤務。その後家庭の事情で将来に不安を感じ30歳で販売から転職することを決意。転職活動をするものの販売しかしたことがなかったため不採用が続きますが、友人からのアドバイスによって販売から事務職へ転職されました。
多田さんー仮名ーの経歴現在35歳の女性。何度か転職をしながらもアパレル販売員としてアパレル一筋で32歳までセレクトショップなどで勤務。年齢的に働いていたお店のテイストに合わないと感じ転職を考えるも、このまま続けても…と感じてアパレル販売から別の職種へ転職することを決意。
もくじ
30代に近づくと販売から転職を考える人が多いその理由
倉石
中澤さん
倉石
中澤さん
冒頭でも少し触れましたが、30代近くなってくると販売職から転職を考える人が多いです。
実際、先ほど紹介したように中澤さんの場合も30代に近くなった時に販売員から転職を考えておられました。
私が現在働いている会社でも、30代前半にアパレルの販売やカー用品の販売から転職してきた人がいます。
なぜ30代で販売から転職を考える人が多いのか?
それにはこんな販売からの転職理由があるのです。
友人や知人と比べて給料やキャリアに差が開いてしまう
中澤さん
販売職をされていると、昇給が少なかったり、ボーナスがなかったりという経験をされている人も多いと思います。
なのに、販売職は残業が多かったり勤務時間が長かったり…ということも良くありますよね。
30代近くなった時に友人や知人の給料やキャリアを聞いている内に、
差が開いてしまっている。
と気づいて、販売から転職を考える人が多いのです。
スキルや資格が身についていないことに気づく
中澤さん
販売の仕事に長い間打ち込んでいて、30代近くなった時にふと
販売員だったという経験以外にスキルや資格を持っていなかった…。
ということに気づいて、中澤さんのように転職に焦る販売員の人も多いです。
販売以外のスキルや資格が身についていないと気づいた時に、未経験でも大丈夫な仕事以外に応募できそうな仕事がないとなると、焦ってしまいますよね。
販売の仕事一筋だったので、他のスキルや資格がないのは仕方ないことですが、これも30代で販売から転職をする人が多い理由の一つです。
接客の仕事に魅力を感じなくなってしまった
中澤さん
販売員の仕事をし始めた頃は接客するのが楽しかったけれど、30代近くなってきた頃に
接客の仕事に魅力を感じられなくなってしまった…。
という人も多いです。
販売職をしていて接客以外の仕事でキャリアアップするとなると、店長やマネージャーに昇進するには狭き門だったりしますよね。
接客の仕事に魅力を感じられない、キャリアアップは狭き門…となった時に他の仕事へ転職を考える人も多いのです。
販売の仕事をし始めた20代の頃は販売の仕事が好きで仕事に打ち込めた。
でも30代が近くなってくると、将来の給料やキャリアのことを現実的に考える機会が多くなり、30代で販売から転職を考える人が増えてくるのです。
⇒年齢的にも販売から転職するのに失敗したくない。そんな人こそ転職サイトではなく、まず転職支援NO1の転職エージェントに相談を!
ちなみに、転職に成功したい!と思っている30代女性に人気の記事はこちら▼
30代女性が転職に成功するために!もう販売職を辞めたい。販売という仕事柄こんな転職理由が
倉石
中澤さん
倉石
中澤さん
販売の仕事をやめたい。と思う時、人によって様々な転職理由があります。
しかし、実際に販売から転職した人に話を聞いてみると、販売という仕事柄が転職理由となっている人が多いのです。
たとえば、販売の立ち仕事がツラいと感じていたり、昇給が少ないなど、販売からの転職理由を具体的に紹介すると…
まとまった休みがなく、休日を周りの人に合わせられない。
販売という仕事柄、一般の会社に勤める人たちが休みの土日や祝日はお客さんが多いので休みを取りにくかったりしますよね。
それに大型連休なども販売職の人はずらして取る必要があったりも。
休日を友人と合わせられないために、旅行やイベントなどに行きにくいという人も。
休日や大型連休を取ることができない。ということが販売からの転職理由になっている場合も多いです。
立ち仕事がツラい。
これも販売員の職業柄ですが、基本的に立ち仕事がメインになるので、販売の仕事を長年続けていると人によっては体への負担が大きくなることも。
若いときは平気だった立ち仕事が、年々ツラいと感じるようになるのも転職理由の一つです。
そのため販売をしていた人が、デスクワークに憧れるという話もよく聞きますよね。
販売は人間関係がドロドロしている。
販売の仕事は現場仕事なので、ノルマや本社との繋がりなど人間関係がドラマ並みにドロドロしているということも。
その人間関係が嫌になってしまって販売から転職する人も。
メンタル的なことが負担になってしまうと、販売の仕事が好きだったとしても嫌になってしまいますよね。
実際、私の知り合いの女性もアパレル販売員をしていた人がいましたが、女性が多いオフィスワークの仕事よりもノルマなども関係している分、販売員の方が人間関係が面倒臭いということを言って転職してました。
販売からの転職理由
- まとまった休みがなく、休日を周りの人に合わせられない。
- 立ち仕事がツラい。
- 販売は人間関係がドロドロしている。
先ほど紹介した30代が近くなってきたら転職を考える理由に加えて、こうした仕事柄が関係することも販売からの転職理由となるのです。
販売職からの転職理由は、年齢や仕事柄など様々なパターンがあります。
むしろ販売職から転職される人の理由は、オフィスワークの仕事をしている人よりも転職理由の種類が多いような気も…。
しかしその反面、
販売からの転職先って、お決まりのような仕事がオススメの転職先と言われているのを知っていますか?
次の項目では販売からの転職先について、それってホントなの?ということについて探ってみました。
販売からの転職先として事務や営業がおすすめの職種と言われてるけど本当に?
販売からの転職先として、事務職や営業職、それに総務や企画などが良いと言われているのを聞いたことがありませんか?
販売からおすすめの転職先と言われてる職種
- 一般事務
- 営業
- 企画
- 総務
こうした職種が販売から転職するのにおすすめの職種だと言われています。
販売の経験がある人の場合、人と接する仕事には慣れているので、たしかに事務や営業の仕事も持ち前のコミュニケーション能力でこなせる可能性もあります。
しかし、
本当に販売から事務職や営業職に転職するのがベストな選択なのでしょうか・・・?
一概に販売をしていたから、事務や営業がベストな選択とは言えないのです。
なぜかというと…
パソコンの基本的なスキルが無いと販売から事務職は厳しい
中澤さん
事務職と言っても、やはりパソコンのスキルは最低限必要です。
事務職だとエクセルやワードなどは日常的に使うので、使うことができないと仕事にならないですよね。
となると、
パソコンの基本的なスキルが無いと、販売から事務職は厳しいということになるのです。
営業と販売の仕事は似ているようで実は違う。
営業職も販売から転職するにはおすすめの仕事と紹介されていたりします。
たしかに日頃から接客の仕事をしていた販売職の人なら、営業もこなせそうな感じがしますよね。
でも…
販売の場合は買う気のあるお客さんがお店に訪ねて来てくれます。
しかし、営業の場合は買う気のあるお客さんを自ら探しに行く必要があるのです。
こうした違いがあるので、販売から営業に転職したものの長続きしないというケースもあるのです。
未経験からのスタートになってしまう
販売から転職する時に気をつけたいのが、
「とにかくなんでも良いから転職しないと」
こんな感じで焦って販売から事務や営業などの仕事に転職してしまうことです。
全く知識の無い業界に飛び込んでしまうと未経験からのスタートとなり販売をしていた経験や知識が無駄になってしまいますよね。
どんな業種でも構わず、事務や営業の仕事にさえ転職すれば良いというのは間違いです。
販売職からの転職先として事務職や営業職がおすすめだとは言われていますが、こうした理由があるため一概に事務職や営業職が良いとは言えないのです。
おすすめだと言われていたとしても、
あくまでも販売から転職するなら比較的ハードルが低い方だ。
というぐらいに思っておいた方が良いです。
ここまで販売職から転職を考えている人にはネガティブな内容が続いてしまいました。
しかし、販売から転職しようとしている人を引き止めようとしているのではないです。
むしろ販売から転職することの現実を知ってもらったうえで、ベストな転職をしてもらいたいと思っています。
販売職からベストな転職とはどういう転職なのか・・・
・・・
・・・
それは、
販売員をしていた経験や知識を活かせる転職をする。
これが販売からのベストな転職です。
そのベストな転職をするためにはどうすれば良いのか?
ということについてこれから紹介します。
後悔しない販売から転職!販売の経験を活かせる転職先を見つけるために
倉石
中澤さん
倉石
中澤さん
販売職をされていた人は、少なからず販売している商品が好きだったり、販売の仕事自体が好きだからこそされていたと思います。
好きだった販売の仕事から転職する・・・転職するなら失敗したくないですよね。
年齢が30代の人はなおさら失敗できないと思っていますよね。
販売から転職することにプレッシャーを感じている人もおられると思います。
しかし、それでも販売から転職を考えているのなら、早めに転職活動を進めた方が良いです。
なぜなら…
年齢とともに販売から選べる転職先が狭くなってしまう。
ということが現実に起こるからです。
選べる転職先が狭くなってしまうと「今の仕事を続けるしかない…」なんてことにもなりかねないです。
だからこそ、販売から転職を考えていてこの記事をここまで読んでいただいたのなら、時間を無駄にして欲しくないのです。
販売職の人がいきなり転職活動を始める前に、これから紹介する転職に成功している人が実践していたカンタンなことを試してみてください。
それだけで後悔しない販売からの転職ができるはずです。
販売職の人は販売での経験や知識を活かせる仕事に転職するのがベスト
転職する時にまず考えて欲しいのが、
販売での経験や知識を活かせる仕事はないか?
ということです。
なぜかというと、
販売での経験を活かせれば…
- スキルや資格を、販売での経験や知識でカバーできる。
- 販売から違う職種に転職しても未経験からの再スタートにならない可能性が高い。
こうしたメリットがあるからです。
たとえば、パソコンのスキルがそれほどなかったとしても、あなたが持っている販売での経験や知識が仕事に活きるなら採用担当者は、
(パソコンのスキルは仕事をしている内に身につく、経験や知識を活用できる)
と考える場合も十分にあります。
実際、私が以前に勤めていた会社でもパソコンスキルが平均以下だった元アパレル販売の人が、服の知識とコミュニケーション能力が買われてネットショップの事業部に採用になった例がありました。
それに、販売の経験や知識を活かせる会社に転職するとなると、未経験扱いではなくなる可能性もあるのです。
なので販売から転職する場合は、販売での経験や知識が活かせる仕事をまず探してみるのがおすすめです。
とは言っても・・・
販売での経験や知識が活かせる仕事を探す。
これって言葉だけだと簡単なように感じますが、販売の経験や知識がどんな仕事に活かせるのか?自分ではなかなか見つけられないですよね。
それに、第三者から客観的に見てもらった方が、販売職で得た経験と接点がある業種が見つかることも。
そこで販売職から転職する時に相談したいのが、転職エージェントです。
転職エージェントに相談することで、販売職の経験や知識が活かせる仕事が見つかりやすくなるのです。
それだけでなく、販売とは全く違う業種に転職する場合も、エージェントの紹介だと未経験扱いにはならない可能性が高くなります。
販売職から転職するからこそ、まず転職エージェントに!そのワケは
そうなんです。販売から転職を考えている人こそ、転職サイトではなくまず転職エージェントに頼るべきなのです。
まず一つ目の理由として先ほど書いたように、
転職エージェントの視点で販売職での経験や知識が活かせる職業が見つかる。
この可能性がグンとアップします。
そして二つ目の理由として、
販売以外の業種に転職する時でも、転職エージェントが条件交渉をしてくれる。
そのため、自分で探して応募するよりも条件良く転職できる可能性も高くなります。
この2つの理由があるからこそ、販売から転職を考えている人こそまず転職エージェントを頼ってみるべきです。
大丈夫です。
転職エージェントは相談にのってくれます!しかも無料で。
だからこそ、転職サイトやタウン情報誌などで転職活動を始める前に、販売から転職を考えている人こそ、まず転職エージェントを頼ってみてください。
まず販売の人におすすめなのが、幅広い転職先を提案してくれる転職エージェントです。
幅広い提案をしてくれた方が、将来の選択肢が広がりますよね?
それがリクルートエージェントです。
■リクルートエージェント
日本でトップクラスのエージェントだから、販売からの転職候補先となる企業の求人案件を多数取り扱っています。
それに、大手の転職エージェントなので販売職の人の転職をサポートした経験も豊富です。
▼リクルートエージェントなら販売からの幅広い提案を受けられます!
販売から転職して失敗したくない…ですよね?
なので一人で考えるのではなく、頼れる相談相手がいる方が絶対に良いです。
体験談2:30歳で雑貨販売から事務職へ転職したきっかけとは?
今回紹介する転職体験談は、長年雑貨屋で販売員をしていた女性、中澤さんー仮名ーの転職体験談です。
中澤さんの経歴を簡単に紹介すると…
中澤さんの経歴中澤さんは大学在学中から雑貨店でアルバイトを開始してそのまま雑貨店で社員として働くことに。しかし30歳になった時、あることがきっかけとなって販売員から転職を考えるようになります。30歳になって初めて転職をする時、中澤さんは「自分には転職に有利になるようなスキルや資格がない」ということに気付いてしまうのです。しかしやむを得ない理由によって転職を諦めるわけにはいかず…
誰しも転職を考えた時に種類は違えど不安になる要素ってなにかありますよね?
中澤さんの場合は年齢に対してスキルや資格の無さが不安になったのですが、雑貨販売からの転職活動はどういったものだったのでしょうか?
では、中澤さんの転職体験談を紹介します。
学生時代バイトしていた雑貨店で販売員として社員に
私は、大学在学中に雑貨店で販売員としてアルバイトをしていました。
アルバイトしていた雑貨店が好きだったので、大学卒業する少し前に正社員になりたいことを伝え、そのまま同じ雑貨店で正社員として販売の仕事を続けました。
結局私はその雑貨店で9年間勤務しました。
私が勤めていた雑貨店は主に雑貨やアクセサリーを扱っていて、もともと好きな雑貨に囲まれて働きたいと思い始めたアルバイトでしたが、品出しなどの地味な作業も苦ではありませんでした。
販売の仕事の中でも接客するのが楽しくて、まさに販売員そのものを楽しんで働いていました。
私自身が「欲しい♪」と思うような商品が多かったので接客にも自然と熱が入り、どんな風に可愛くて、どう使えばテンションが上がるかなど、お客様への接客はとても楽しかったです。
社員としてショップのことを考え動いていくうちに、やがて店舗の中核的な役割を任されるようになり、気づいたときには雑貨店の販売兼店長として働くことになっていました。
店長になってからは思っていた以上にやることが毎日山のようにありました。
入荷する新商品の陳列を決めたり、ブログでの商品紹介、本社への売上報告、定期的にショップ内で行うイベントの企画や準備などが主ですが、中でも大変だったのがスタッフの指導でした。
新人を指導しつつ店頭に立ち、いろんな業務を同時にこなしながらの仕事漬けの日々が続きました。
それでも、仕事内容は大変ですが楽しくやり甲斐もあり毎日充実感を感じていました。
30歳になるまでは・・・。
販売員から転職するきっかけとなったのは父親の入院
30歳の時に何があったのかというと…
父親が突然倒れ入院してしまったのです。
30歳になるまで雑貨の販売から転職を考えるということは一度もありませんでした。
それぐらい販売の仕事が好きで楽しかったのです。
しかし、父が入院したことで私も将来のことを考えるようになりました。
老いていく両親と独身の私…実家暮らしだったために家賃のことは気にせず雑貨販売の給料でも生活はできていました。
でも・・・
老後の両親の生活を私が支えるということを考えると、このままの販売員の給料では生活が苦しくなるのは目に見えていました。
正社員となり店長になったとはいっても、お給料は多少上がった程度。
父親が病気で倒れたことによって、急に将来の不安が押し寄せてきたのです。
「好きな仕事だからというだけで販売員の仕事を続けてはいられない」
私の年齢的なことを考えても、今を逃したら転職するのがどんどん難しくなる…
販売員から転職することを強く意識するようになり、転職活動をすることに決めました。
転職活動をして気付いた何もアピールできない私
両親が年老いていく。私も年齢的に転職が難しくなっていく…。
そんなことを思い始め、長年働いてきた雑貨店の販売員から転職することを決め、とりあえず転職活動を始めてみることにしました。
しかし、転職するにあたって私の経歴を振り返った時、さらに不安になってしまったのです。
それは大学在学中から販売員しかしていなかったため、転職するときにアピールできるようなスキルや資格が一切ないことに気付いたからです。
雑貨店で9年間働いていたものの、専門の技術や資格はなく、仕事でパソコンを使って本社に業務連絡をしていたものの簡単な入力をする程度。それに英語が話せるわけでもない…。
履歴書に書ける資格はせいぜい車の運転免許ぐらいでした。
同じ販売から販売への転職であれば経歴を見てもらえれば採用されるかもしれません。
しかし今回の転職は将来のことを考えて販売員以外の職業に転職するのが目的
「こんな資格やスキルが全くない私を採用してくれる会社があるのだろうか…」
転職サイトから何社か応募をしてみたのですが不安は的中。
採用とはなりませんでした。
友人のアドバイスで転職エージェントに相談。私なんて…と思っていたら
転職活動を続け面接を受けたりしたものの採用されない日々。
販売員の仕事をしながら転職活動をしていたのですが
「転職できないかもしれない…どうなるの私」
という不安と焦りで、怒りやすくなったり急に悲しくなったりすることもありました。
この時期、もしかしたら店のスタッフにもキツく当たっていたのではと思うこともあり、反省しています。
そんな私を見かねてか、地元の建設会社で事務職をしていた友人が
「私も転職活動苦労したけど、一度転職エージェントにも相談してみたら?」
と提案してくれたのです。
というのも、その友人も私と同じように販売から転職して事務職になり、その時に転職エージェントに相談したからなのです。
(転職エージェントなんて、私は何のスキルや資格もないのに…)
なんて思ったのですが、
このまま不採用ばっかりで落ち込んでいても仕方ない!
そんな風に思えて転職エージェントに相談してみることにしました。
不安はあったものの、転職エージェントの方は面談で親身になって相談に乗ってくれました。
担当の人が私より少し歳上の女性だったこともあり、相談もしやすかったです。
私が親のことや将来の不安のことがあり転職を考えていることを伝えると、担当の人も同世代だったこともあって、かなり親身になってくれました。
転職エージェントと面談してから数日後、エージェントの方から2社紹介していただくことができました。
1社は建設関係の事務の仕事。
もう1社は海外で雑貨を製造しているメーカーでの事務の仕事でした。
それぞれの会社で条件面などが違い悩んだのですが、雑貨を製造しているメーカーの人が、私の雑貨販売の経験に興味を持ってくれていたのです。
しかし1つ不安がありました。
それはもし採用となった場合には事務職ということもあって、パソコンを使う仕事が主になることでした。
雑貨店でもパソコンを使うことはあったものの基本操作で済む程度。事務の仕事でパソコンを使って何をするのか検討もつきませんでした。
それでも雑貨に関係することに携われるなら…
そう思い、雑貨製造メーカーの面接を受けてみることにしました。
その結果…無事に採用ということになりました。
面接担当だった人に後から教えてもらったのは、パソコンの操作に関しては教えるし慣れるから大丈夫だったとのことでした。
むしろ、雑貨販売の経験があって長く働いてくれそうな人を探していたらしいのです。
無事に転職先が決まり、雑貨に携われることもあって心底ホッとしました。
⇒販売から転職する時に幅広い提案を受けられる「リクルートエージェント」がこちら
販売から事務職に転職し将来への不安も小さくなった。
転職活動をしていた時は転職できない不安や焦りで潰れそうになりましたが、今では雑貨製造メーカーの事務職として穏やかに仕事ができています。笑
お給料や条件面も販売員の頃よりも年々良くなり、業績に応じてボーナスがあるのと昇給も毎年あります。
販売員時代に父が倒れた時から感じていた将来への不安も少しずつ減ってきました。
事務職をして驚きだったのが「販売員しかできない!」なんて思っていた私が、パソコンを使う事務職の仕事を楽しんで出来ていることです。
転職した当初はパソコン初心者だった私ですが、仕事をしていく内に慣れてきて、今では新入社員や年配の社員さんに教える立場になっています。
そして自分が思っていたよりも私は数字に強くて、軽い経理関係の仕事でも楽しくこなせています。
今回の転職でそんな新しい自分にも気付くことができました。
もう少し仕事に慣れたら簿記などの試験にも挑戦しようかと考えているのですが、これは販売員時代の私では絶対想像できないことです。笑
また、製造メーカーでの仕事なので来客なども多く、その時には販売員だった頃の接客や雑貨の知識が活きて取引先の方と良い関係が作れています。
上司からは「営業をしてみてはどうだ?」なんて冗談半分に言われます。
それでも自分が販売員として培ってきた接客スキルが、事務を始める上で役に立つとは思っていなかったので、今までの経験を活かすことができるのはうれしいことだと感じています。
長年販売員の経験しかなかった私ですが、今になって思うのは転職が早かったらもっと可能性があったのかな?とも思います。
まだまだ事務としては新人の私ですが自分が培ってきた強みを活かし、両親を大切にしながら、新しい職場でこれからの日々を過ごしていきたいです。
体験談2:アパレル販売から転職し、あえて別の道を選んだ理由とは?
販売から転職した転職体験談。続いて紹介するのは、アパレル販売から転職した女性、多田さんー仮名ーの転職体験談です。
多田さんの経歴を紹介すると…
多田さんの経歴多田さんは現在35歳の女性で、32歳で転職するまではアパレル販売一筋でした。年齢とともに社員として働いていたアパレルの服が自身の年齢と合わないと感じてアパレル販売から転職を決意。現在はマスコミ関係の会社で勤務。
アパレル販売から転職した多田さんの転職体験。一体どのようなものだったのでしょうか?
多田さんの転職体験談を紹介します。
長年勤めたアパレル販売から転職を決めたきっかけ
現在35歳、現在は独身(結婚歴あり…)です。笑
私は31歳ぐらいから転職の準備を始め、32歳の時にアパレル販売から転職しました。今はマスコミ関係の仕事をしています。
それ以前も何度か転職経験はありましたが、仕事自体はずっとアパレル関係の接客・販売の仕事に就いていました。
アパレルの接客・販売の仕事は自分には合っていて、もちろん服も好きですし人と話すことも好きだったので天職だと感じていました。
ですが、そうした中で30代になった私が好きなアパレル販売の仕事を辞めて「転職しよう!」と考えたことには”きっかけ”がありました。
私は昔からファッションがとても好きだったので、学生の頃からアパレル関係のアルバイトをしていて、ずっと接客・販売の仕事一筋で20代を過ごしてきました。
おしゃれをすることが好きで、自分自身のコーディネートを考えるのはもちろん、人それぞれに合ったコーディネートを考えることもとても好きでした。
人見知りもせず、人と話すことも好きだったので洋服の話をお客様と話したり提案することが楽しく、アパレル販売スタッフという仕事は天職だと感じていて、仕事にやりがいをもって勤めていました。
ですが、アパレルのお店にはそれぞれターゲット層(年齢)があるのが普通で、店員もお店にマッチしていることが重要になることから、転職前に働いていたショップでは
「このまま長く働き続けることは難しいだろうな」
と常に不安を持っていました。
というのも…
大雑把な言い方ですが、20代がターゲットのお店には20代の店員、30代がターゲットのお店なら30代の店員というように、お店のコンセプトが変わらない限りはいずれ転職を考えざるを得ない時期(年齢)がやってくる、という状況にあるお店が大半だと思います。
年齢による感性の違いやお客様とのコミュニケーションという点から考えても仕方がないことで、アパレル業界で働く上で、必ず踏まえておかなければいけないことなのです。
私の場合もアパレル販売員である以上同じでした。
(いつまでこの店で働けるのかな…)
なんて将来に漠然と不安を抱えていた時、会社側から「店長にならないか?」というお話を頂きました。
私が働いていたアパレルショップは20代後半をターゲットとしたお店で、その当時は私は30歳だったのでターゲット層と全く合わないということはありませんでした。
しかしいずれターゲット層とのズレが生じることはわかっていたので店長になるという決断は・・・結局できませんでした。
そういった流れがきっかけで、転職を考え始め、最初は転職先候補の1つとして30代以上をターゲットとするお店でアパレル販売員として働くことを考えたのですが、
(またターゲット層に合わない年齢になると転職を繰り返す結果になるのだろうな)
と思うと、そもそもアパレル販売から転職した方が良いのでは?と考えるようになりました。
しかも、30代後半になってくると年齢という壁により年々転職活動が厳しくなっていくことを想像すると、この機会にもっと広くさまざまな分野を見た方がよいのではないか、と考え、はじめて視点を変えてアパレル販売以外の求人を見るようになったのです。
アパレル販売を退職して、まず私がしたこと。
転職活動をして他分野の求人をいろいろと見ていくうちに気づいたことがありました。
それは自分自身の“弱点”でした。
当時の私はパソコンが苦手で、基本中の基本操作しかできなかったため、例えばこれから先もアパレル販売員として接客・販売の仕事をメインとするなら特に問題ないかもしれません。
けど、アパレル販売以外の求人情報を見ていくと
『パソコン操作ができる方』
という条件が多く、このままでは転職先が限られてしまうし、これは大きな自分の弱点だと思ったのです。
パソコンの操作はもはや当たり前の時代に、ついていけていない自分は、知らない間に取り残されていたのだと感じてとても焦りを感じました。
もともと人と話したり動くことが好きなので、パソコンを使っての事務作業は苦手でできればしたくないと感じていたところでした。
ですが逆に考えると、一番自分が苦手だと感じることを克服すれば、転職活動もしやすくなるし、自分に自信も付くのではと考えるようになりました。
そこで「転職活動を始める今が学習時期としてベストかも!」と考え、思い切ってアパレルの仕事を退職し、失業保険の給付を受けながらパソコン関連の資格を取得することを目指しました。
慣れないパソコンの勉強に大変なこともありましたが、自分の将来が選択できる幅をどうにか少しでも広げたいと思って頑張りました。
結果として3か月程度の学習でMOS(Microsoft Office Specialist)の資格を取得することができ、弱みを強みに変えることができました。
アパレルからの転職活動は不安もあった。でも実際転職活動をしてみると…
その後、本格的に転職サイトを利用して転職活動を始めるとアパレル販売での接客・販売経験も大きな強みとなり、比較的多くの分野への転職が望めるようになりました。
販売スタッフとして働いていた時は、コーディネートをするだけではなく、人を観察してお客様それぞれに合った接客が必要とされてきました。
長年続けてきた販売スタッフという仕事の中で、そういったコミュニケーションスキルが自然と備わっていたことに、転職活動をしていて知ることができました。
転職活動を本格的に始める前は、接客業以外に挑戦することへの不安もありました。
未経験の分野でしかも30歳という年齢、
(果たして私を雇ってくれるところがあるのだろうか?)
(資格を取ったものの、実務経験がなければ見てもらえないんじゃないだろうか?)
(年齢もネックになるのではないだろうか?)
転職のことを考えれば考えるほど不安になり、思い立って前職のアパレル販売の仕事を辞めたことを後悔する日もありました。
ですが実際は、しっかりと活動前に自分の弱点を考えた上で資格を取る勉強をしたことと、遣り甲斐を持って接客業を続けていたこと、将来をしっかり見据えての転職を考えていることが評価され、思ってた以上に良い反応をもらえる結果となりました。
未経験であっても、自分にできることが何なのかを自信を持って伝えることが出来れば、その企業の専門スキルがなかったとしても評価してもらえるのだと感じました。
また、いろいろな職種の面接を受けるうちに、自分がどんな仕事でどんな働き方をしたいか?という転職後の目標もだんだん明確になってきて、転職への意欲も日に日に増していたと思います。
実際の転職活動の中では、旅行業者、人材派遣業者、イベント関連業者等の面接を受け内定をいただくことができましたが、それらは条件の面で合わず、「もう一社」と思って受けたマスコミ関係の仕事に縁があり、無事に転職を果たすことができました。
今の仕事もアパレル販売をしていたからこそ繋がっている。
マスコミ関係の仕事に転職後は、前職に比べて仕事内容も勤務時間等の面もハードになりましたが、接客業で得たコミュニケーション力が非常に役立ち、営業力にもつながっています。
また取材やイベント業務等においてもアパレル販売時代のコミュニケーション力で臆することなく挑戦することができています。
毎日新しく学ぶことが多くて、めまぐるしく日々が過ぎていきますがとても楽しく働けていることが、本当にありがたいと感じます。
転職直後はお給料もアパレル販売時代より少し下がりましたが、経験を重ねることで仕事も少しずつ評価されるようになり、あのまま販売スタッフとして働き続けていたら得ることはできなかったであろう額まで今ではお給料が上がっています。
それから事務作業の面ではパソコン操作がメインとなるため、資格を取得して本当に良かったと思っています。
事務作業を会社で経験してきた人にとっては当たり前のパソコン操作も、私のように今までパソコンを使っての作業が極端に少なかった人にとっては、難しいことが実は多くあり、資格を取得していなかったら随分苦戦していたと思います。
年齢を重ねるほど、自分の知らない未経験の分野に足を踏み入れることは難しくなっていくと思うので、30歳でこの弱点に気付けたのは本当に良かったと今では思います。
そうした私の転職について、周りからは
「よく畑違いの仕事に就いたね〜」
と驚かれたり、
「大変でしょう。」
と言われることが多々あるのですが、私自身としてはアパレル販売で得たさまざまな経験があったからこそ繋がった新しい職場だと思っています。
決してアパレル販売員をしていた自分をリセットして飛び込んだ世界ではありませんし、転職のために前職で集めた多くの自分の経験を使い、転職によりまた新しい経験を得ることが出来たと思っています。
そういう意味では、30代での転職でアパレル販売をしていたからこそ就けた仕事で、あのタイミングだったからこそ今のマスコミ関係の仕事に就くことが出来たのではないかと思っています。
大好きだったアパレル販売の仕事の経験があってこその今の仕事は、私の中ではとても自然なスキルアップなのです。
転職をした当時を振り返って大切だなと思うことは、自分の10年後、20年後の未来が想像できているかだと思います。
私の場合はアパレル販売の仕事が好きで、辞めたいと思っていたわけではなかったですが、将来を想像してみたときに無理があると感じていました。
年齢を重ねるごとにその時できる仕事も変化していきます。
そのことを踏まえて、今の自分の働き方がこの先続けていけるのか、将来自分がどういった働き方をしたいかと具体的に想像してみて、どんどん行動に移していくことが、転職のタイミングを間違えないコツなのではないかと思っています。
他人が見れば畑違いだと感じる仕事であっても、自分の中で繋がりがあれば、どんな職場でもチャレンジしてみることが正解なのだと感じています。
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