【体験談】システムエンジニアからキャリアチェンジ

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現在転職を考えているという方の中には、「この転職を機に思い切って違う仕事にキャリアチェンジしたい!」と考えている方もいらっしゃると思います。でも実際のところはというと、家族や給料面のことなどを考えると、思い留まってしまうというのも現実ですよね。

今回紹介する転職体験談は、長年システムエンジニアとして仕事をされていたUさんの転職体験談なのですが、Uさんの経歴を簡単に紹介すると…

システムエンジニアとして7年間働いたものの、30歳になると同時に仕事や将来に対して漠然とした不安を感じ、転職を決意します。転職の時に思い切ってシステムエンジニアからキャリアチェンジをしようとUさんは考えるのですが。

システムエンジニアから違う職種へのキャリアチェンジ。専門職からのキャリアチェンジは勿体無いような気もするのですが、システムエンジニアからのキャリアチェンジは無事に成功したのでしょうか?

ではシステムエンジニアUさんの転職体験談を紹介します。

私は生まれも育ちも東京の32歳で、現在は子供2人と妻と4人で東京郊外に在住しています。理系の四大を卒業後約7年間システムエンジニアとして働いていました。30歳で転職活動をはじめ、現在の会社に勤めることになりました。今の会社ではシステムエンジニアではなく、人事部での施策企画やマネージメント業務をメインとした仕事内容となっています。

システムエンジニアとして働いていた頃に感じていた疑問

以前の職場では金融機関向けのシステム開発を行うシステムエンジニア業務が主でした。具体的に説明すると、証券会社やメガバンク、政府系銀行にて社員が利用するプロ向けのシステムをプロジェクトを組んで作っていました。

自らプログラミングするよりは、リーダーとして顧客との折衝やプロジェクトの管理をする立場の仕事がメインでした。

コツコツとエンジニアとしての作業をするよりはそういった顧客との駆け引きや仕事の流れを考えていくことの方が、自分には向いていると感じていたので、仕事内容としては不満なくやってきましたが、残業がかなり多く、帰りが深夜0時を超えることは当たり前のような毎日でした。

ずっとこの仕事をやっていくのだろうか?という疑問は常に自分の中にあったように思います。ですが20代の頃はただがむしゃらに仕事をするということに遣り甲斐を感じていた自分がいて、真剣に将来を見据えての仕事選びをしていませんでした。

30歳になって感じ始めた将来への不安

そんな私が転職を決意したのは、30歳となった年、プロジェクトが連続して変わったタイミングでした。過酷な労働時間と自分の仕事への遣り甲斐、経験とスキルが今後会社の成長に伴っていくのかということについて、不安に感じるようになっていました。

30歳台に入り、若手から中堅になる使命感もあり、今よりもっと過酷な労働内容になるとこは目に見えていましたし、その立場でやっていけるのかどうかの選択を迫られている気がしたのを覚えています。

給料が決して安いわけではなく、むしろ高い会社でしたので、家族のことを考えるとそのまま頑張って続けるべきではないか…とずいぶん悩みました。ですが、帰りも遅く、休みは日々の疲れを取るためにろくに外出することもできない状態だったので、十分な家族サービスも行えていないことも、日々のストレスとなっていたことも事実です。

子供二人はまだ小さく、家事も子育てもすべて妻に任せきりだったため、妻にもストレスが溜まっていたと思います。忙しいときは夫婦げんかも多くなっていました。家族にとって何が正解なのか、その時の私には難しい問題でした。

そして仕事内容にしても、業務はIT系の中でも技術よりマネジメントばかりでしたので、その頃の自分にとっては、競争の激しい世界で果たして将来も仕事があるのか、便利になって仕組み化が進む世の中で、中間搾取的な役割は淘汰の対象でしか無いのでは無いかと、不安が不安を呼び、いつの間にか転職する方向に思考が定まってしまっていました。

30歳前後だと多くの人が一度考えると思うのですが、やはり転職をするなら今が最後かもしれないと感じていたことも理由の一つです。

しかもそのころ、私はまったく違う業種にチャレンジしてみたいという気持ちもあったので、一から始めるなら今が最後のチャンスだと感じていました。今を逃すと、一からの挑戦というのはかなり難しくなっていきます。それは年齢の面はもちろん、将来成長すれば今よりもっと経済的に安定していなければいけなくなるという、子供を二人抱えた親としての責任からも感じることでした。

一歩踏み出すなら今しかない、と思い切って転職を進める決意をしました。家族には自分の将来への不安や希望、転職後どうなっていく可能性があるかリスクやメリットなど、じっくりと説明し、ありがたいことに前向きに応援してくれることになりました。

再就職支援制度を利用してスムーズに行くはずだった。

転職活動については、想定以上に、かなり苦戦をしました。私の就職活動の苦戦した理由は2つあります。一つはキャリアチェンジした事、もう一つは再就職支援制度を利用した事です。

1点目のキャリアチェンジについてですが、システムエンジニアという職ではなく、人事・人材関連の仕事にチャレンジすることにしたのです。

システムエンジニアというよりはチームリーダーとしての統括業務を行っていくうちに、人事についての疑問やより円滑に業務あたるための人材施策について興味がわくようになり、転職をするなら人事系にチャレンジしてみたいと考えるようになっていました。

ただ、この技術職から経営管理系の事務職への転換を甘く見ていたところがありました。人事にはエンジニアのような専門性を持つ人材は多くなく、自分はエンジニアの経験がある分、人事しかやっていない人材より重宝されるはずだと タカをくくっていたのです。

ところが、いざ面接となると、「なぜエンジニアをやめて人事になりたいのか」という質問を必ずされ、前向きな答えを見出す事ができず毎回同じところで勢いが無くなってしまうのを感じました。これが20代であれば、自分の本当にやりたいこと、などといった淡い思いを語る事ができたかもしれませんが、30代となり妻も子もいる私が語っても現実味がありません。

企業の人事、人材業界、教育関連など20社近く受けましたが、いっても一次面接まででした。もう少し攻めた気持ちで面接に挑むことができればと思いましたが、どうしても現実とのギャップに大胆な発言をすることもできず、結局この点は最後まで克服できなかったと思います。

2点目は、再就職支援制度を活用した事で、スピード感のない他人任せの活動になってしまった事です。

前職には幸運なことに再就職支援制度があり、専門機関に通いカウンセリングやセミナーを受ける事ができ、万全を期して就職活動ができるシステムが整っていました。本来とてもありがたいシステムではありますが、そうした流れに身を任せてしまい、自ら能動的に行動することが多くない中で面接を受けても、当然熱意が相手に伝わることもありませんでした。

不採用連絡が重なってくると、自己否定的になり意欲も減退し、より受動的になる最悪のスパイラルに陥ってしまったのです。

家に居ても子供の相手をしたり、夜はYoutubeを見たりと生活自体にもメリハリが無くなってしまいました。私のような甘えのある人間には、再就職支援制度は気をつけて利用すべきで、決して便利なだけではない事を認識して欲しいと思います。

今思えば、給料の良い前職で少し自分の価値を上げすぎていて、いらないプライドもあったと思います。そんなに必死に頑張らなくても大丈夫に違いないという過信が自分にはあって、そこが甘さとなり転職活動に苦戦した最大の原因となりました。

不採用連絡が重なり、モチベーションも下がり続けていた中で、これではいけないと思わせてくれたのは、やはり家族でした。自己否定的になり意欲が落ちている自分に対し、子供は無邪気に「お父さんと遊べてうれしい」と言ってきたりします。

とても複雑な気持ちになり、このままでいいはずはない、と自分を奮い立たせてなんとか転職活動を続けました。

転職後は給料が半分になったものの…

その中で唯一内定を頂いた1社で現在は人材企画・管理チームで人事制度の構築やリテンション強化に向けた施策マネージメントを行っています。30歳ちょうどの転職だったので、もはや新入社員のようには教育してもらえないですが、聞くところはとことん聞いて、押さえるところは初めからしっかりやる、そういう振る舞いでチームの一員として認めてもらえるように成っていきました。

自分より年下の先輩が多い中で、動揺や、プライドがくずれるようなこともたまにはありますが、日々成長できているのを実感できています。

また、システムエンジニアとして働いてきたからこその発想も活かすことができているので、この経験と知識を活かして、今後はもっとこの会社で自分自身が成長し、また、会社も大きくしていきたいという意欲も、どんどんと沸いています。

人事関係のスキルはまったくの0からの出発なので、正直なところ給料はシステムエンジニア時代の半分となりました。ですが以前のような過酷な労働環境でもなく、遣り甲斐のある毎日で表情も昔より良くなったと妻から言われるようになり、健康にもなった気がしています。

家族との時間もしっかり作れるようになったので、週末は家族4人で出かけることも多くなりました。夫婦喧嘩も以前と比べてかなり減り、穏やかな生活が送れています。いくら給料が良くても、毎日楽しく、家族が仲良く暮らせていないと意味がないと最近とても実感しています。思い切って転職、キャリアチェンジしたことに今も全く後悔していません。

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