この記事を読むと解決する疑問・悩み
- 広告代理店から転職を考えている。
- 広告代理店から転職に成功した人の話を聞きたい
- 広告代理店での経験が活かせる転職先は?
31歳で広告代理店の営業から転職した体験談を紹介
広告代理店の経験が活かせる転職方法のアドバイスも!
今回紹介する転職体験談は31歳の時に、広告代理店から企業のネットマーケティングのコンサルタントに転職した戸井さん(仮名)の転職体験談です。
倉石
戸井さん
倉石
戸井さん
私もIT関連の会社で採用担当をしているので、広告代理店の人とミーティングすることもあるのですが、人の入れ替わりが激しいところもあったりします。
ちょっと前に名刺交換したと思ったら、1ヶ月後には担当が違う人に。なんてこともよくありしました。
それに仕事のメールが夜中に送信されていた。なんてこともあったので広告代理店はややハードなイメージが。笑
戸井さんの広告代理店からコンサルタントに転職した体験談を紹介する前に、戸井さんの経歴を簡単に紹介すると…
戸井さんの経歴新卒で東京の広告代理店に入社し新規開拓の営業を担当。20代後半に同じ広告業界で転職し、前職の広告代理店に就職します。初任給は良かったものの昇給はほとんどなく、残業が当たり前の毎日。もう一つ心に思うことがあり広告代理店から転職を考えるように。
人の入れ替わりが比較的多い広告業界。
戸井さんに聞いてみると、残業や給料だけが理由で広告代理店から転職したワケではなかったようです。
戸井さんが広告代理店から転職するに至った主な理由は何だったのでしょうか?
現在広告代理店に勤めていて転職を考えている人もおられるかと思います。
広告代理店からコンサルタントに転職した戸井さんの転職体験談は、今後の参考になると思います。
それでは、戸井さんの転職体験談を一緒に見ていきましょう。
もくじ
広告代理店では新規開拓の営業を担当。仕事は忙しく残業も当たり前だった。
広告代理店の頃の仕事内容は、飲食関係や美容関連のクライアントを中心に、インターネットやSNSから集客するための広告を提案をする、新規開拓の営業をメインの業務として担当していました。
業務内容としては、
広告代理店での仕事内容
- 新規のお客様から問い合わせなどがあると、お客様の要望にあった広告の資料をまとめて出向き、広告の提案をする業務。
- 既存のクライアントへ新規広告の提案する業務。
この2つが主な業務内容でした。
午前中は会社で資料の作成、午後からはクライアントの元へ出向いて会社に戻ってくるというのは毎日のサイクルでした。
文章にしてみると、簡単にこなせそうなスケジュールです。
しかし、勤務していた広告代理店は良く言えば少数精鋭。言い方を変えるとリソース不足。笑
勤務時間は、入社した当初は残業に関する規定を説明されたりもしましたが、毎日午後11時近くまで働いている日が多かったです。
疲れが溜まってるなと感じる日もありましたが、夜遅くまで働く状況に慣れてしまっていてツラいと感じたことは特になく、当たり前のように働いてました。
今にして考えれば、広告代理店時代の感覚は麻痺していたんだと分かりました。笑
休みに関しては週休2日で祝日も休みでしたが、飲食系のクライアントからは休日にメールがくることもあり、休みの日もメール対応ぐらいはしていました。
広告代理店の頃の仕事内容はこういった感でした。
給料面は初任給が他の仕事に比べて若干良かったものの、目立った昇給などはありませんでした。
広告代理店の時の給料は、ボーナスなどを含めて30歳の時で年収にして400万円ほどで、働いている時間に対して給料の不満は多少はありました。
でも、勤務時間や給料が広告代理店から転職する直接のきっかけになったのではありません。
転職するきっかけとなったのは、クライアントとの仕事の関わり方についてでした。
広告代理店から転職したきっかけは、営業の仕事への不満だった。
倉石
戸井さん
倉石
戸井さん
私の広告代理店の仕事は新規開拓の営業です。
クライアントとの契約が決まり、具体的に広告運用の方向性が固まると、後は広告運用のチームがクライアントの担当となります。
私がクライアントと関われるのは最初の段階だけだったのです。
広告運用チームから
「この前のクライアントの売り上げが順調に伸びてる!」
「担当している会社の新商品がSNSで人気になっている!」
なんていう話を聞くことがあったのですが、営業として嬉しかったのと同時に、なんとも言えないもどかしさを感じたのです。
そのもどかしさというのは、営業を担当したクライアントの会社の成長を見届けることができない。という気持ちからくるものでした。
上司に営業から運用チームに部署を変われないか相談しましたが、
「今は営業担当が少ないから、そのうち考えてみる」
と、はぐらかされるだけでした。
それでも仕事は仕事と割り切って営業を続けましたが、以前と比べて営業の仕事に身が入らないと思うように。
それと、入社した時の給料は周りの同世代と比べてやや良い方だったのですが、その後の昇給などがほとんどなく、
(営業としての仕事が評価されていないのでは?)
と感じるようになったのです。
次第に下がっていく広告代理店の営業という仕事へのモチベーション。
新規開拓への仕事へのマンネリ感・・・
担当したクライアントが成長するのを一緒に喜び合えるような仕事がしたい!
そういった思いが日に日に強くなり、勤めていた広告代理店から転職することを決め、転職活動を始めることにしました。
転職エージェントと相談した結果、コンサルタントを目指すことに
倉石
戸井さん
倉石
戸井さん
広告代理店から転職することを決めた私は、20代の時に転職経験があったので、まず転職サイトに登録をして情報収集をはじめました。
同時に、会社の上司に転職を考えていることを伝えたのですが、転職することに理解をいただきました。
上司に理解してもらえたのは有り難かったのですが、同時にあっさりと理解されすぎて変な虚しさを感じたのを覚えています。笑
とりあえず転職サイト経由で、広告代理店とネット販売をしている会社に絞って応募してみることにしました。
なぜ広告代理店とネット販売の会社に絞ったかというと、
他の広告代理店ならもっとクライアントと関われるのではないかと思ったのと、ネット販売をしている会社であれば自分の広告代理店で得た知識が役立つと思ったからです。
転職サイトからは5社にエントリーをしました。
広告代理店ならこれまでずっと関わってきた仕事なので転職もしやすいだろう。という滑り止め的な考えもありました。
でも…
(また広告代理店で営業しかできなかったら転職する意味がない)
そんな不安もあって、転職エージェントにも相談してみることにしました。
転職エージェントに私の経験やスキルを活かせる仕事を探すのを手伝ってもらいました。
転職エージェントからは7社ほど提案をいただいたのですが、
その中で私が気になったのがコンサルタントの仕事です。
そのコンサルタント会社はネット通販をしている会社のコンサルタントをしており、広告関係に詳しい人材を探しているとのことでした。
(このタイミングで、しかもコンサルタントなら企業と深く関わることができる!)
エージェントからの後押しもあって、コンサルタント会社に応募することにしました。
転職活動の結果、
転職サイト経由で広告代理店から1社
転職エージェント経由でコンサルタント会社から1社
合計2社から内定をいただくことができました。
最終的に私が広告代理店からの転職先として選んだのは、コンサルタント会社に決めました。
転職先にコンサルタント会社を選んだ理由は、
コンサルタント会社を選んだ理由
- 広告代理店での経験や知識が活かせる。
- コンサルタントとして企業の成長に関わることができる。
- 広告代理店の時よりも給料や条件が良かった。
この3つがコンサルタント会社に転職を決めた理由です。
広告代理店からの理想的な転職先が見つかり、これまでの点が線で繋がったような、そんな気分でした。
広告代理店から転職を考えている人へのアドバイス
倉石
戸井さん
倉石
戸井さん
私が20代の時に転職した時は、同じ広告代理業しか転職する気がなかったのでそれほど感じなかったのですが、
今回31歳で広告代理店だけではなく、ネット通販の企業を転職先候補として転職活動をしてみて感じたことがあります。
それは、
広告代理店に勤めていた経験や知識を評価してくれる企業は多い。
ということです。
これだけのネット社会になっている今、ネットやSNSで物販やマーケティングをしている会社にとって広告は欠かせないものです。
広告代理店では当たり前の知識だったとしても、運営している側の企業は知らないことも多いです。
それに、やや大きめの企業になると、運用手数料削減のために広告運用をインハウス化したがっている企業も。
なので、広告代理店から転職を考えているのであれば、転職候補の企業を変に絞らず、まずは広い目線で見てみることをオススメします。
とはいえ、転職サイトの情報だけだと求人を掲載している企業がどんな人を募集しているのか分かりにくいです。
私が今回コンサルタントの会社に転職できたのは、転職エージェントから提案してもらえたおかげもあったからです。
もし、広告代理店からの転職先として選択肢を広めに考えているのであれば、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
私が転職エージェントから提案を受けた企業の中には、食品関係から大手デパートの提案などもあったので。
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倉石
広告代理店からコンサルタントに転職し、仕事への充実感が変わった!
転職エージェントに忖度するわけではないですが(笑)
事実、私の場合は転職エージェントから提案を受けたことで、これまでの広告代理店の経歴を活かしつつ、クライアントと一緒になって成長することができる理想的な仕事を見つけることができました。
コンサルタントとしての仕事内容
広告代理店から転職したコンサルタントの具体的な仕事内容を紹介すると…
会社自体はネット通販をしている会社のコンサルティングをする会社で、コンサルに加えて広告の運用代行などもしています。
私はコンサルティングチームに配属されました。
仕事内容は、ネット通販をしているクライアントのサイト集客やSNS運用を一緒に考えたり、オウンドメディアの構築を手伝ったりと多岐に渡ります。
他にも、クライアントの売れ筋商品やベンチマークしている企業の商品を比べて、新しい商品やサービスの開発に関わることもありました。
広告代理店で営業をしていた時は、あくまでも広告ありきでしかクライアントと関わることができませんでした。
しかし今の会社では、広告だけを扱っていた時とはまた違う視点でクライアントの要望に合わせた提案したり、思考することが新鮮な感じです。
クライアントの会社や担当者と一緒に成長を喜べることに、広告代理店の頃より仕事への充実感を感じることができています。
広告代理店時代の経験も役に立つことが多く、コンサルタントとして会社からもクライアントからも必要とされていることが実感できているので、納得して仕事に打ち込めています。
転職する時に理想としていた、クライアントの成長とともに自社も成長していくというのが伝わってくるような環境です。
広告代理店から転職して給料は15%ほど上がり、勤務時間は…
広告代理店からコンサルタントに転職して、給料は15%ほどアップしました。
今の会社は昇給やボーナスに関係する評価制度も明瞭なので、給料面に関しても転職して正解でした。
勤務時間は広告代理店の頃とそれほど変わりなく、残業する日もあります。
それと、広告代理店の時よりも仕事のことを気にしている時間は増えている気がしています。笑
というのも、数社のクライアントと深く関わっているので、プライベートで出かけたりした時でも、何かアイデアはないかと考えたりしてしまうからです。
でも、それだけ仕事に対して打ち込めることができているので、ツラいと感じたりすることは全くありません。
30代で転職をしたことで、これまでの経験が繋がったと実感できた。
今回転職をしてみて感じたのは、コンサルの仕事をしていて広告代理店時代の経験や知識が役に立つこともよくあり、経験したことが無駄ではなく、ようやく繋がったんだなと実感できています。
転職エージェントがコンサルタントの仕事を提案してくれたことで、私の経験が活きたことにも感謝しています。
おそらく私一人で転職活動をしていたら、また広告代理店に転職をして、転職を繰り返していたかもしれません。
しかし、今回の転職を通じて後悔していることもあります。
それはもう少し早く転職しておけば良かったということです。
慣れてしまうとなかなかその環境から抜け出すことが出来ないものです。
こういう仕事がしたいと思っていても、広告代理店の仕事を続けていたということは、
(今の仕事が自分に向いている)
と自分に言い聞かせていた部分もあったのだと思います。
確かに転職となると不安に思うことも多いのですが、仕事は人生のほとんどの時間を使うことなので、迷っているのなら踏み出して見るべきだというのが今回の転職でわかりました。
広告代理店で働いている人に転職を勧めるということではないのですが、
もし今なにかしたい仕事が見つかっているのならば、実際にその仕事に就いている人に話を聞くのも一つの手段ではないかと思います。
環境に慣れてしまう錯覚で、時間を無駄にするのは本当にもったいないと思うので。
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