【体験談】30代で大手飲料メーカーの営業職へ転職

営業職の転職体験談

今回の転職体験談は営業としての仕事に魅力を感じ、美容業界での営業職から30代で自分のキャリアアップのために飲料業界大手の営業職に転職をされた男性のYさんの転職体験談です。

営業職はキツいなどという話を良く聞きますが、Yさんは美容業界で営業職として働いている内に「もっと営業としての自分のキャリアを磨きたい!」と感じ、キャリアアップのために大企業の営業職を目指して転職活動を開始したのですが…

美容業界と飲料業界、あまり接点がない業種なのですが、根本的に必要な営業色のスキルというのは同じなのです。

Yさんは30代でどういう転職活動をして、飲料業界大手に転職した後でどう感じたのでしょうか?

ではYさんの転職体験談を紹介します。

 

美容業界の営業職でしていた仕事

美容業界での経験を語る男性

美容業界の営業職には丸5年間携わっていました。主な仕事内容としては、大規模、小規模関係なく美容室に訪問し、美容室で扱っているシャンプーやワックスなどの化粧品商材を提案していました。

つまり既存店への提案型営業が主な仕事です。提案以外にも、新商品が入荷すれば美容師に向けた講習会や商品の使い方や魅力などをアピールするためのセミナーを実施したり、外部のプロ講師をお招きして美容師の技術向上のためのセミナーも開催したりと、単に営業をするということ以外にも幅広い仕事を任せてもらいました。

正直なところ勤めていた会社は人の入れ替わりは早かったです(笑)美容業界の営業と聞くと、美容師と近い業界なので華やかそうに感じる方もいらっしゃると思うのですが、仕事面や成果に対してはなかなかハードです。

そんな中でも5年間続けていたのですが、私には美容業界の営業の仕事にやりがいを感じていたのです。私が感じていたやりがいは主に2つありました。

1つ目は、華やかなイメージの美容業に携わることでオシャレな人たちと交流できトレンドなどを早く知ることができるという事です。ファッションとも関わりの深い業界なので、オシャレすることも仕事の一つという認識でした。

学生の頃からファッションが好きだった私にはそれが魅力で、ファッション雑誌で見かけた事のある人たちに近い業界に自分が居るという事が嬉しかったのです。

そして2つ目が、美容師が知識・技術が向上してお客様から指名を獲得したりと、美容室繁栄の裏側を担うことができた点です。今や美容室の数はコンビニよりも多いとされているので、そういった激戦の中で担当するお店に貢献できたことは純粋に嬉しかったです。

自分が担当している店舗の美容師さんがテレビや雑誌などのメディアに出たり、独立をして美容室を開店するという夢を叶えるのを微力ながらサポートできたというのも私自身のやりがいになっていたのです。

そうこうしている内に美容業界の営業職として同じ会社で5年間働き、美容師さんたちが成長していく姿を見ていく内に、自分も「営業としてキャリアアップして、もっと大きな仕事がしたい!」という気持ちが強くなってきたことを境に、転職することを決意したのです。

転職を決めた時は既に31歳で、結婚もしていたのですが迷いはありませんでした。今までと同じ営業職に転職をしようと決めていたので、給料が下がったりすることはまずないだろうと考えていたからです。今思えば、何の根拠もなかったのですが妻にも大丈夫と言い聞かせていました(笑

営業の仕事をしながらの転職活動

営業の仕事を続けながら転職活動

5年という一括りで転職活動に励みましたが、仕事を続けながらの転職活動でした。特に転職エージェントなどの手は借りず、シンプルに転職サイトから応募し、書類選考から面接までのステップを踏みました。

もちろん営業職の仕事をしていたので、転職エージェントの存在は知っていたのですが、利用しなかった理由としては、単純に転職エージェントからアドバイスをもらう必要がなかったからです。

明確な退職理由や、今後のビジョンがなければ利用する価値はあるかもしれませんが、私の場合は次に行きたい転職先の企業がある程度固まっていたのでアドバイスを必要としていませんでした。

そんな中、初めは3社応募し3社とも書類選考をクリアし面接までいきました。一応、3社とも誰もが知る大企業ですが、その内の1社からなんと面接後の2時間後に電話がかかってきて採用がきまりました。

これには正直驚きましたが、他の2社からは電話がなかったので採用の電話をもらったその日に入社を決意しました。結果的に思いの外スムーズな流れで転職先が決まりホッとしました。転職が決まったのは大手の飲料メーカーで営業職の仕事でした。

面接時に私がとった対策としては、面接で必ず質問される「退職理由」「自己PR」「志望動機」「強み・弱み」「キャリアプラン」を入念に準備した程度です。というのも、これは転職に関する雑誌を読んだ時に、この5項目は面接時には確実に聞かれると書いてあったので、この5つだけはしっかりと準備しておきました。

飲料業界の営業職での仕事内容

飲料業界に転職した男性

飲料業界での仕事内容は大手チェーン店に向けた新商品や既存品の企画提案営業を主にしています。分かりやすく言えば、スーパーや量販店に並ぶ飲料品を「どうすれば多くのお客様の手にとっていただくか」ということを考え企画化し、担当者に提案することです。

例えば人気アニメとコラボした企画なども考えます。もし採用されれば、各地のお店で企画展開され多くの人の手に渡り、そうしたことが数字として表れて評価されることが現在の仕事のやりがいです。

それと、誰もが知る会社の新商品が先に試飲できたり、先々までの新商品情報が手に入るので中々ワクワクします。現状としては、今の会社は入社して1年足らずなので、先輩社員と同行してもらったりして試行錯誤の毎日ですが、全く新しい仕事内容に新鮮さを感じています。

ただ、前職に比べるとかなり多忙で残業も増えました。まだ1年目なので当然といえば当然なのですが。資料作成なども前職に比べてかなり細かい部分まで求められることが多く、営業以外にも取られる時間が多いので慣れるまでは当分定時上りは厳しそうです。(笑

それと前職の美容業界の場合は、先方の担当者の方も美容師さんが多く接客を経験されていたため比較的愛想の良い方が多かったのですが、飲料業界の担当者は一癖二癖ある人ばかりなので対応に困るシーンが多々あります。

例えば、昔ながらの慣習なのかプレゼンをさせていただく代わりに見返りを求められたりということもありました。そうしたことに耐えるのも飲料業界での仕事の一つかと割り切っています。

30代で転職をして変わったこと

営業の電話をする男性の画像

転職して変わったことは良い点も悪い点もたくさんあります。良い点としては「給料が前職よりも大幅にUPしたこと」「同じ部署に優秀な社員が多くて刺激をもらえること」「大企業なので周囲の対応が良くなったこと」などですね。

逆に悪い点は「多忙で残業が増えたこと」「担当する相手と合わないこと」「通勤時間が長くなったこと」などです。あくまでもこれらは目先のことですが、何より一番変わったことは考え方です。前職の会社でもそこそこ頑張ってはいたので少なからず自意識過剰になっていましたが、営業という仕事には自信を持っていたものの現在の会社では、まだ全然と言ってよいほど通用していません。

それだけ自分自身が甘かったのですが、「上には上がいる」と思い現状に満足しないようになりました。さらには尊敬できる人が社会人になって初めてできたので、そういった人から仕事のやり方や接し方、言葉の言い回しなど、あらゆる面で学ぶことが大切だと思いました。

結果的に、転職はして正解だったと自分では思っています。初めての業界、仕事、人間関係を経験することであらゆる価値観や考え方を知れたので、人間的に成長できたかなと思っています。

転職活動を始めた当初は「ほんとに転職できるかな」といった不安な気持ちがありましたが、がむしゃらにやっているとそんな気持ちも次第になくなっていました。自分は活動期間1ヶ月程度で予想以上にスムーズにいきましたが、難しく考えずにいることがコツなのかと思いました。あれもこれも手を出してしまうと頭が回らなくなるので、大切なポイントだけ抑えて、後は自信をもって転職活動に臨むだけかと思います。

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