【介護士の転職】転職した方が…と悩んでいる人へ

介護士で転職を考えている人に伝えたいこと

「介護はキツい…転職した方がいいのかも」

「介護士資格がもったいないから続けるべきか…」

現在、介護職についておられる方で介護職の現実を突きつけられて、転職を考えておられる方は多いのではないかと思います。

 

介護士の資格は取ったものの、いざ現場に出てみると…

介護職はハードです。

 

私自身も20年ほど介護職を続け、現在に至っております。

今でこそ小さいながらも福祉事業所を経営し、仲間達と楽しく仕事が出来ております。

 

しかし、介護の仕事を続けてきたこれまでは、楽しさや喜びよりもツラさやキツさの方が多かったのは間違いの無いことです。

現在介護職をされている方で転職を考えている方も、そう感じておられるのではないでしょうか。

 

私自身、介護職から一時期転職をした時期もあり、また介護施設から別の介護施設への転職も経験しております。

もしかしたらそんな私の経験が、介護職で転職を考えておられる方の役にたつかも知れないと思い、記事を書くに至った次第です。

「介護職を続けるか迷っている…」

「介護職から異業種に転職をした方がいいのか?」

そんな迷いを持たれている方のお役にたてれば幸いです。

介護士の将来性はまだまだ明るい。

介護士の将来性はある。

まず介護士の転職に繋がることとして、先に介護士の将来性について少しお話いたします。

 

介護士の将来性は明るいです。

 

これは私の単なる思い込みではなく、いくつか将来性は明るいと判断できる材料があります。

介護を必要とする人はますます増える

高齢化社会などと言われて長いですが、1年や2年ましてや5年10年でもこの高齢化社会が劇的に変わることはないです。

高齢化に加えて少子化、介護を必要とする方はまだまだ増え続ける一方です。

事実、大企業も先を見越して介護施設や老人ホーム・高齢者施設の運営を始めています。

介護職の人材不足

介護士資格を持つ人は年々増えています。

しかし、介護職をされている方なら「明らかな人材不足」ということは実感しておられると思います。

現在では海外から介護の人材を確保している動きもありますが、それでも足りないのが現状です。

さらに実際に介護の現場を経験して、介護士を辞める人も多いです。介護士資格は持っているけど実務として使っていない人も多いのです。

介護職は自動化やAI化が難しい

「ロボット化やAI化が進み、仕事を奪われる職業が増えてくる。」などと言われています。

我々介護職の仕事というのは、機械的にできるものではありません。

ご高齢の方や体の不自由な方の、体や心の細かい変化を読み取ってサポートする仕事です。

そんな人間ならではの変化を読み取る必要がある仕事を、自動化やAI化するのは難しいのは仕事をされているとお分かりだと思います。

トランスファーや移動介助などに関しては、介護する人間の力の負担を減らしてくれるロボットが出来つつありますが、あくまでも介護する人間のサポートです。

 

このような理由があるために「介護士の将来性は明るい」と言えるのです。

しかしながら、給料面や待遇面に関しては別の話です。まだまだ改善する部分が多いのは私自身も重々承知しています。

ただ、介護士という職業としての未来は明るいはずです。

 

この前提を踏まえた上で、介護士の転職はどうするべきか?ということについて触れていきたいと思います。

介護士としての夢や思いがあるのであれば同じ介護職に転職を

夢や思いがあって介護士になった人こそ

介護士の仕事というのは、わざわざ資格をとる必要がある職業です。そのため、なんとなくで介護士を始めたという方は少ないはずです。

私自身も、年老いた身内や体が不自由になった友人と接することが重なり「何か役にたてる事はないのか…」と思い介護士になった次第です。

 

人それぞれ介護士の資格を取得された理由は違うはずです。

介護士になることに夢や思い、

それに介護士を続けたいと感じているのであれば、

介護職を続けるべきです。

たしかに介護職の現場はキツいです。

しかしそれだけやりがいもあるのが、この介護士という仕事ではないでしょうか。

 

私自身、恥ずかしながら介護の仕事が肉体・精神的に辛くなってしまい、介護職から離れて工場に就職したことがありました。

離れた当初は工場で決められた作業だけをしていれば良く「介護職よりも楽だ。」と感じていた時期もありました。

しかし半年ほど経った時に「何かが違う。」という思いが強くなったのです。

何が違ったのかというと、人と接するということだったのです。

私の場合は疲れやストレスなどが原因で介護職を離れたのですが、高齢者や障がいを持つ人と接して仕事をするという事は、仕事のやりがいでもあったのです。

結果、介護職から転職をして1年もしない内にまた介護職に戻りました。

 

介護士になることに夢や思いがあったり、高齢者や障がいを持つ人と接して「喜んでもらえている」と感じているのであれば、介護士を続けられるのが理想的ではないでしょうか。

 

私の友人で長年介護士をしている女性がいるのですが、その友人に一度

「なぜこんなにキツいのに介護士を続けているの?」

と聞いたことがあります。その時に帰ってきた言葉が、

「私はおばあちゃんが大好きだったけど、離れた場所に住んでいたために十分に介護をしてあげられなかった。おばあちゃんに出来なかった分、他の人にしてあげたい。」

この言葉を聞いた時にハッとさせられました。

 

今の介護士としての環境や待遇は変えることもできる。

「思いや夢があるなら介護職を続けた方が良い。」無責任にアドバイスをするのであれば誰にでもできます。

それに、挙げればキリがないほど介護の実務は大変なものです。単純に思いや夢だけで介護の仕事は続けられないです。

 

介護士を辞めたい、もしくは辞めてしまった人の多くは、

  • 仕事が肉体的精神的にキツい。
  • 職場環境や待遇が悪い。

この2つのことが原因となり辞めてしまう場合が多いです。

私がこれまでに受けたことがある相談でも「勤務時間が長い」「給料が低すぎる」といった物が多いです。

 

知人の介護士の相談を聞いた時にも、勤務実態に対して驚くほど給料が低かったことがありました。(実際に給料明細を見せてもらいました。)

 

介護士の仕事は、もともと体力や忍耐力は必要です。そのうえ給料などの待遇が悪いとなると辞める人が多くても当然です。

私自身も先ほどお話したように、一時期は介護職から逃げ出した経験もあるぐらいです。(笑

 

しかし、体力や忍耐力が必要だったとしても、

給料などの待遇が納得できるのであれば介護士を続けていた…

という人も多いは事実です。

 

もし、あなたが介護士を続けたいけれど、給料や待遇の悪さが原因で辞めようとしているのであれば、

同じ介護職で職場を変えてみる

というのも一つの手です。

 

私が介護士を続けようと迷っていた時は、同僚か職場の上司に相談するぐらいしか出来なかったのですが、最近では介護職の方のための支援サービスも充実しています。

給料や勤務時間などの条件面が変わるのであれば介護士を続けたい。

そう思うのであれば、介護職の転職支援サービスなどで一度相談してみることをおススメします。

 

これまで私が介護士の方と話をしてきた経験の中で、介護士の方というのは良くも悪くも優しい方が多いです。

介護士の仕事を始めるにあたり、給料面や勤務時間が事業所の言い成りのまま働かれている人も多いです。

給料面や条件の交渉が苦手。そんな人こそ、介護職の転職サービスを利用すべきです。

介護士の現状を理解しているコンサルタントが、無料で相談に乗ってくれます。

 

⇒介護士の転職サービスをもう少し詳しく知りたい方はコチラ

 

長年介護士をしていると人当たりの悪い人を見かけることも多いです。

しかし周りの人に話を聞いてみると、

「あ~アノ人ね。もともとはそんな人じゃなかったんだけどね。」

なんていう言葉は介護の現場では良く聞きます。私も耳にタコができるほどこれまで聞いてきました。笑

 

介護士の職場環境の悪さだけでなく、人を中心に仕事をすることで陰口や嫌がらせなどもあります。

そのためもあってか、心に傷を負って人間不信になって人が変わったようになってしまう人も多いです。そうした人を私もこれまでに何人も見てきました。

 

だからと言って、「介護士だから仕方ない」と現状の職場環境の悪さや人間関係の悪さに耐える必要は無いのです。

職場環境や人間関係の悪さは、自分が変えようと思ってもそうそう変えられる物ではありません。

そういう時は考え方を変えて、自分が別の環境に移るというのも一つの手段です。それは決して逃げている訳ではないのですから。

介護職に転職する時にチェックしておきたいポイント

介護士が転職時にチェックすべきポイント

介護士が同じ介護職に転職する時にチェックしておくべきポイントをいくつか紹介します。

私の経験上、このチェックポイントさえクリアしていれば、意欲的に介護の仕事に取り組めるのではないか?というポイントです。

給与

給与面は介護の仕事だけではなく、どんな仕事をする上でも見逃せない大事なポイントです。

特に介護士の場合に気をつけたいのは、

総支給額だけに目がいってはいけない。

ということです。残業や夜勤手当、それに資格手当や処遇改善手当、交通費なども吟味して検討する必要があります。

介護士の場合は、夜勤を含めた長時間労働というのが当たり前になっている職場も存在します。

そうした現場で働いてみると分かるのですが「仕方ない」と働き続けている人が実に多いのです。

必要以上の残業や夜勤というのは、思っている以上にストレスになるものです。

そのため、給与面は総支給額だけなく、その内訳や手当てについても事前に確認しておいた方が無難です。

 

転職先の給与形態は求人情報だけでは情報が少ないことがほとんどです。

本来であれば面接時にしっかりと確認するのが理想的なのですが「先方に失礼かも…」と思われる介護士の方も多いです。

そんな時こそ先ほど紹介したような介護士の転職サービスに間に立ってもらうべきです。

休日

給与と同様に、労働時間が長くなりがちな介護士には見落とせないポイントです。

例えば、シフトの組まれ方が一方的であったりするような職場は避けるべきです。

私の経験上でも、事業所のお局様的な存在の女性の家庭の事情に合わせてシフトが組まれるなんていうことがありました。

 

そのお局様の家庭の都合で、ゴールデンウィークやお盆、それにクリスマスやお正月は他の職員は一切休みを入れれない。なんていう事がありましたっけ。笑

 

一方的なシフトを決められると、1週間休みが無いなんてこともザラに起こってしまいます。

シフトの組み方に関しても求人情報などには掲載されていません。そのため面接時などには担当者に確認しておいた方が良いです。

人間関係

給与や待遇に並んで、人間関係に悩む介護士の方は多いです。

シフトで勤務することが多いため、その日勤務するメンバーによって業務の負担も極端に変わることがあります。

勤務するメンバーの人間関係が悪いと、連携も悪くなり勤務時間が長くなるなんていう事も良くある事です。

 

介護士同士の横の人間関係だけでなく、上下の人間関係も関わってきます。

介護施設は医院やクリニック、または院長の奥様が経営している施設も多いです。

そのことも影響するのか、医療職のドクターを筆頭に正看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が介護職の上位に位置しているケースがほとんどです。

また、福祉職の中でもケアマネージャーや介護福祉士をもつ生活相談員が上位に来ます。

こうした人間関係のギクシャクした事に悩まされないためにも、転職先の人間関係はあらかじめ採用前には聞いておいた方が良いです。

 

こうしたことが、同じ介護職に転職する上でチェックしておきたいポイントです。

給与・休日・人間関係、どれも踏み込んだ内容なので、

「こんなこと聞いても大丈夫なの?」

と思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、面接の担当者や実際に介護の現場で働いている人間であれば、この3つのことが介護職のネックになっているというのは重々承知しています。

そのためある程度踏み込んだ質問であっても答えてくれます。

 

「前職での何が嫌で今回の転職を考えたか」ということをあらかじめ伝えたりすると聞きやすいです。

反対に「そんな質問にはお答えできません!」というような担当者がいるような職場は避けておいた方が無難かもしれないですね。

 

求人情報誌や転職サイトなどからでも、ある程度転職先の情報を知ることはできます。

しかし、同じ介護職に転職を希望しているのであれば、前職を辞めようと思った原因が新しい職場には無いかを、面接時などに確認しておくと安心できるはずです。

⇒介護士だから…と我慢しない。苦手な人こそコンサルタントに

 

介護から離れて異業種に転職するのは?

ここまでは、介護士として何か思いや夢を持っているのであれば、同じ介護職に転職をして続けた方が良いという前提で話をしてきました。

しかし、介護士から異業種に転職する人も、もちろんいます。

 

私がこれまでに見てきた介護士の人の中でも、20代の若い世代の人たちは介護士から異業種に転職する傾向が多いと感じています。

福祉系の高校や専門学校を出ていざ介護士になったものの、いざ仕事をしてみれば介護の現場は厳しかった…というのはよく聞く話です。

これには人手不足や賃金が低かったりと、様々な問題が関係していると思います。

 

就職をするために介護士の資格を取っては見たけれど、現実とのギャップが大きかった。

 

という場合には、異業種に転職をしてチャレンジしてみるのも一つの手段かと思います。

 

介護士を続けある程度の年齢になり、結婚をして子供もいる状況から全くの異業種にチャレンジするとなると、若い頃の転職に比べるとリスクがどうしても高くなります。

介護士という仕事が自分には合っていないかもしれない…と早い段階で感じたのであれば、介護士から異業種の職業にチャレンジしてみるのも良いと思います。

事実、私のように短期間ではありますが、異業種にチャレンジをしてみたものの「介護士が自分には向いていた」と気づく場合もあったりする場合もあります。

そのため、介護士は自分が抱いていた理想とは違った…という場合は、若い内であれば異業種にチャレンジするのも間違いではないです。

介護士の資格を活かせる医療系の仕事

介護士が活躍できる場所は、介護施設や障がい者施設に限られている訳ではありません。

介護士資格を持っていることが有利に働く職場を紹介してみます。

看護助手

看護師の方の補助をする業務が看護助手です。看護師の仕事内容は看護師の資格が無いとできないものが多いですが、看護師の補助をする業務であれば介護士の資格が役に立つ場面もあります。

たとえば、介護福祉士の資格があれば、トランスファーや排泄の介助などもできるため、医療専門職の方々が業務を行うための手助けをすることができます。

認知症病棟など専門の介護士

また、認知症病棟などがある病院などでは、食事や入浴・排泄に介助が必要なことがあるため、介護士の求人もあります。

 

介護士の資格を活かせる医療系の仕事となると、病院などで勤務するということも選択肢の一つとしてあります。

 

介護士だから現状に耐えなければならない。というのは間違い。

20年近く介護士の仕事を続けてきた私が、現在介護士からの転職を考えている方へのアドバイスをさせていただきました。

私自身も介護士を続けてきた中で、なんども心折れそうになったことがあります。

しかしその度に、介護をしている人や、その家族からの感謝の言葉に励まされたり、同僚や上司に相談に乗ってもらったことも何度もありました。

一度は耐えきれず、出て行ってしまったこともありましたが…笑

 

介護士の現状を考えると、待遇や賃金が見合ってるとは思えない部分もあります。

これには、介護士の人数不足であったり、人件費の削減などであったりと、様々なことが複雑に絡み合っています。

 

でも、介護士だからと言って現在の待遇や給与が、仕事に対して明らかに見合っていないというのであれば、我慢する義務は無いのです。

同じ介護職であったとしても条件や待遇が良い所もあれば悪い所もあります。

 

今回の話の中でも書いたように私の考えとしては、

介護士という職業に対して、何かしらの思いや夢があるのであれば、

現状の不満を感じている部分を解消できるような別の施設や事業所に転職をして、介護職を続けた方が良い。

と思います。思いや夢があるのであれば、介護士はやりがいがある仕事なはずです。

 

日本では「耐える」ということが美学になっている部分もあります。

しかし、私も介護の仕事をしてきて、耐えるというにはあまりにも過酷な現場もありました。

介護をする側が肉体的にも精神的にもボロボロになってしまっては、本当に介護を必要としている人に十分な介護ができるはずがありません。

体も心も疲れ、介護職を辞めようか…

と考えているのであれば、今回紹介したような介護職の転職サービスなどを利用してみて、他の条件の良い介護施設で働くということも視野に入れてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です